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鶴蝶SIDE
望「この店がどうかしたのか。俺らの傘下ではなかったはずだが?」
マ「竜胆の私情だ」
言葉を失っているみたいだ。竜胆の私情の為にどうして自分がやらなければならないんだと不満は顔に出ているが。
マ「この店の人間を守れ。店の中を店員だけにするな」
望「下の奴らを入れ替えで客として向かわせればいいんだな」
マ「方法は何でもいい」
望「…はぁ…、わかった。でも金とかはどうするんだ。この店はスーツ専門店なんだろ?一着最低でも4,5万ぐらいはするはずだ」
いや、白橋の店のスーツは安すぎると竜胆と蘭と九井が言っていた。
マ「問題ない。オーダーメイドじゃないなら一着1万程度で買える」
望「一万っ!?」
マ「期間は白橋を狙う男共のグループを突き止めて殲滅するまでだ。グループは一つじゃないかもしれない。…怪しいと思ったところは全て潰せ」
マイキーは白橋と竜胆のことを思って言っているんだろうが…、白橋はそれで喜ぶのか?確かに店に被害を加えてくる奴らがいなくなるのは、白橋にとって喜ばしいことだ。その心配さえなければ白橋も何の不安も抱かずに竜胆と付き合える。
…、何も知らなければ幸せか。そうだな、何も言わなくていい。白橋が…俺らの世界を無理に知る必要は一切ない。
望「…わかった。俺も一度そこの店には行こうと思っていたしな、下の奴らにも連絡を入れる。明日からでいいか?」
マ「あぁ」
一人の女の為に…梵天ごと立ち上がるのか。三途もマイキーの命令なら聞きそうだな…。
望月はさっきの仕事に戻り、マイキーと明司も奥の部屋へ入っていった。九井も途中だった仕事を終わらせるためにパソコンの前に座った。
竜「鶴蝶。…マイキーがあそこまでする理由は」
鶴「マイキー自身も白橋を気に入っているから…だろうな。後は…、マイキーなりの優しさ…。イザナと白橋を勝手に重ねて、首を絞めたことへの罪悪感が…マイキーの中で残っている」
あの血も涙もないような梵天の首領に…、罪悪感という感情を芽生えさせた。白橋は…もしかしたらすごい奴なのかもしれないな。竜胆や九井の心すらも動かせる…。変な力がある訳じゃない、アイツ自身の持っている本質…のようなもののせいだ。
九「竜胆。俺、前言ったよな」
九井がパソコンと睨めっこをしたまま竜胆に問いかけた。
九「別れることになったら俺がアイツを奪うと。マイキーはお前らをくっつけたいみたいだが、俺はマジで奪いにいくからな」
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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時