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鶴蝶SIDE

 白橋が寝たのを確認し、俺はアイツに電話をかけた。既に日にちは跨いでいる、今は深夜3時。

鶴「まだ起きてたか」

竜『心配で寝れねぇ。大丈夫だったのか?』

鶴「頭と肩を撃たれたが、命に別状はないし力も入る。…相当精神的負担が大きいみたいだが。別れたのは一昨日なのに、どうしてこんなに衰弱している」

竜『…色々あったんだよ。一週間ぐらい』

 一週間ならこれぐらい弱っていてもおかしくない…か。泣いたことによって化粧が落ち、濃い隈が見えている。このままじゃ…確実に衰弱死する。

竜『Aは…どうしてる?』

鶴「泣き疲れて眠っている、俺の腕の中でな」

 電話越しでも聞こえるほどの舌打ちが聞こえた。コイツが心配だから見てきて欲しいと頼んだのはお前だろ…。

竜『泣かせたのか?それとも勝手に泣いたのか』

鶴「多分勝手に泣いた」

竜『…そっちに今から行く。大丈夫だよな?』

鶴「いつ起きるかわからない。来るなら一人で来い」

 電話が切れてから少し時間が経って、竜胆がここに来た。

竜「…Aは」

鶴「ベッドで寝ている」

 竜胆は靴を乱暴に脱いで白橋に近づき、そっと手に触れた。

 本当に…好きなんだな、白橋のことを。恋ってもんを俺は知らないが…こんなに辛い目に遭うなら恋なんてしない方がいいと…思う。

竜「…ごめんな…、A…。俺が…必ずお前も…ここも守れると言えていたら…、こんな苦しまずに済んだのにな…」

 しばらくの間はこのままだった。竜胆は白橋の手を握り、ずっと布団に顔をうずめている。まるで白橋が昏睡状態に陥っているような…。

鶴「…竜胆、俺は帰るからな」

竜「あぁ…」

鶴「…はぁ」

 白橋の家を出て俺はアジトに戻った。九井が仕事をしていて、他には明司がソファに座って仮眠を取っていた。

 何故かマイキーも明司の隣で座りながら寝てる。

鶴「まだ仕事か」

九「…白橋は大丈夫だったのか?」

鶴「体の方は問題ない。心の方に問題はありそうだ…。でもそれに関しては俺は手に負えない」

マ「…Aがどうかしたのか」

鶴「…!」

 …もともと起きていただけか、それとも俺たちの声で起きたのか。竜胆からは何も聞かされていないみたいだが…。

マ「…何があった」

鶴「女の恋心はよくわからない…」

九「…白橋はアイツのことが好きなのか?」

 …それすらもよくわからない。何があって竜胆と付き合うことになったのかさえ理解が追いついていない。

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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時

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