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白橋SIDE

 入院費と…慰謝料?は必要か。あんな目に遭わせちゃったからな…。もう二度と私の店には来ないよね…。

 医者と話し終わり、部屋から出ると竜胆さんはもう病院から出ていた。多分次の仕事が入ったんだと思う。後で連絡来るでしょ、多分。あのまま逃げるような人じゃないから。

 「ガラス窓…修理しなきゃ…」

客「…ん…」

 あれ、思ったより早く目覚めた。ここから最低でも2週間は入院。

 「呼吸器、外しますか?」

 客は少し頷いた。

 「体調はどうですか?傷はまだ痛みますか?」

客「…大丈夫…です」

 「本当にすみませんでした。大切なお客様をこんな目に遭わせてしまって」

客「謝らないでください…。店員さんのせいでは…決してない…ですから」

 何も知らないから…そう言ってくれる。何も知らないから、笑いかけてくれる。まぁ…、本当のことを教えても得になることは一切ない。だから、教えない。

 「…また明日、早朝に来ます。店の修繕を業者に頼まなければならないので」

客「はい」

 私は客に深く礼をして、病室を出た。

 店に戻ると、何故か竜胆さんと下の人がいた。何故か物色していたし。

 「…叫んでもいいですか?不法侵入だーって」

竜「ぅおッ!!」

前「Aさん!」

 二人して一斉にこっちを向いた。…ちょっと面白い。

 「勝手に店に入らないでください、ガラスの破片が散らばっていて大変危険です。慣れているでしょうけど」

竜「お前の店に爆弾を投げた奴を調べに来ただけだ。すぐに帰る」

 「左様ですか。早めに調べてくださいね」

 業者がガラス窓を修繕してくれるまでお店は開けない。ネット販売も行っていないからしばらくは家での作業が続きそうだな…。…はぁ…、本当に面倒なことをしてくれた。

 …本当に。なんで私がこんな目に…。

竜「……A、本当にすまなかった」

 「あ…、すみません。顔に出てましたね、思い切り。別に貴方に対して怒ってないです、ここを襲撃して壊したその“誰か”に怒りを向けているんです。見つけたら思い切り懲らしめてください。殺しても構いませんけど」

竜「ソイツを見つけたら全部金も払ってもらうか?」

 「そうですね。修繕費、あの人の手術費・入院費・慰謝料、そして私への慰謝料も払ってもらいます」

 どこから投げられたのかわからなかった。いきなり何かが飛んできたとしか思えなかったから、その誰かの顔なんて全然わからない。見当もつかない。

九井→←*



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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時

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