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竜胆SIDE
竜「お前さ…、さっきからいい雰囲気になったところで壊してくるよな」
「…だって、そこで止めておかないと竜胆さん…襲っちゃうでしょ」
キスまでは良いってことかよ…。はぁ…、コイツもう眠いだろうし今日は我慢だ。
竜「はいはい、今日は何もしません。だからもう寝るぞ」
「ん…」
Aは俺の腰に手を回して胸辺りに顔をうずめた。ぐっ…、寝てる間は何もしねぇって思ってんのか?こういうとこだけ信用してんのな…。
「…抱きついちゃ駄目ですか?暑いなら離れますし、掛布団も取りますよ」
竜「いや、このままでいい。…というか、このままがいい」
「そう…」
Aは俺の返答を聞いて、さらに強く抱きしめてきた。可愛い過ぎて寝るどころじゃなくなっちまいそうだけど…、寝顔見られるんのはレアだしもう少しこの状態でいてぇな。
「おやすみ…、竜胆」
竜「…!!あぁ、おやすみ。A」
心臓に悪ぃ…、コイツが落とす爆弾はいきなりだし威力が高すぎる…。初めて敬語が外れて、竜胆さん呼びから竜胆呼びに変わって…。マジで…勘弁してくれよ。明日になってそんなこと言った覚えはありませんとか言われたら俺悲しいんだけど。
心臓バックバクだ…、Aに聞かれてねぇよな?
はぁ…、今日はもう駄目だ。寝る。これ以上起きててもコイツのことばっかり考えてしまう。
次の日…、
Aが俺の腕の中でもぞもぞと動いているのに気づいて目が覚めた。
「あ、すみません…。起こしてしまいましたね、まだ寝てていいですよ」
やっぱりいつもの敬語に戻ってるよな…。わかってたけど。
竜「今…何時」
「6時半です。朝ごはん食べていきますか?」
竜「ん…、食べる…」
Aは俺の腕から抜けて台所のほうに歩いていった。後少しだけ寝るか…。そういやアイツに一晩中抱きしめられていたのに全然暑苦しくなかったな。手なんてスゲェ冷たかったし。
冬、一人で寝て寒くねぇのか?
俺はそんなことを考えながらもう一度眠りについた。
「…さん…。りんど…さん…、竜胆さん。起きてください、7時ですよ」
竜「もう…かよ」
「蘭さんより目覚めが良くて助かります…」
竜「は?兄ちゃんとも寝たの?」
俺が焦って起き上がると、Aは呆れた目でこっちを見つめた。
「何早とちりしてるんですか…。蘭さんは匿ってあげた時に勝手にベッドを使って寝ていただけです。本当に迷惑…」
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suffron*(プロフ) - ゆいとこさん» コメントありがとうございます!三ツ谷君が最推しなんで結構序盤絡ませていきたいと思ってるんです!これからも頑張りますね! (2022年11月18日 15時) (レス) id: 8634fbdb13 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいとこ(プロフ) - 続編移行おめでとうございます!(おめでとう…なのか?)いつも楽しく読ませていただいてます!!三ツ谷くん出てくるんですね!今後の展開がすごく楽しみです♪無理せず更新頑張ってください!! (2022年11月18日 15時) (レス) @page1 id: e4df59fc58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:suffron* | 作成日時:2022年11月17日 23時