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A 視点
五条
「 ____ 一人、面倒くさそうな奴がいるな 」
A
「 … ( 俺を落としたのはあいつか… ) 」
視点 なし
新宿を見渡せるようにビルの屋上に立つ二人の人影、
夏油一派のミゲルと菅田だ。
ミゲル
「 成程、アノ包帯カ 」
菅田
「 えぇ、他は私たちで引き受けます 」
菅田
「 何度も言いますが ____ 」
ミゲル
「 分カッテル、俺ラハ足止メデショ 」
ミゲル
「 ノラリクラリ、夏油ノ仕事ガ終ワルマデ遊ビマショ 」
数十分前 ____
夏油
「 お互い本気で殺り合ったら、
こっちの勝率は三割ってとこかな。 」
夏油
「 呪術連まで出てきたら二割にも満たないだろうね。 」
夏油
「 だがそのなけなしの勝率を九割九分まで引き上げる手段が
一つだけあるんだよ。 」
夏油
「 乙骨憂太を殺して特級過呪怨霊折本里香を手に入れる。 」
夏油
「 学生時代の
めでたい連中だ。 」
夏油
「 主従制約があろうとなかろうと首を私とすげ替えてしまえば
呪いなんていくらでも取り込めるんだよ。 」
夏油
「 勝率の高い戦で高専が乙骨というカードをきることはない
下手を打てば嘘も味方も全滅だからね。 」
夏油
「 百鬼夜行の真の目的は乙骨を孤立無縁に追い込むこと 」
夏油
「 さぁ、新時代の幕開けだ。 」
夏油の通った道には、血を流した高専関係者が倒れていた。
高専 一年教室 ____
乙骨
「 なーんか、とんでもないことになっちゃったなー 」
ぼー、と一人教室に乙骨がいる。
そんな中、ガラ、と教室の引き戸を開けて禪院が入ってきた。
乙骨
「 真希さん 」
禪院
「 何してんだ、今週は休講だろ 」
乙骨
「 いやなんか落ち着かなくて…寮の人たちも全然いないし、 」
禪院
「 二年は前から京都に遠征中だったからな、
Aは別だけど… 」
禪院
「 棘は三、四年と新宿でバックアップ、
パンダは学長のお気に入りだからな多分棘と一緒だろ 」
乙骨
「 そっかぁ 」
乙骨
「 … 」
禪院
「 …、 」
禪院
「 聞けよ 」
乙骨
「 えっ!? 」
禪院
「 気になってんだろ、
なんで私が落ちこぼれか 」
乙骨
「 いや…うん…はい… 」
夏油が高専を訪れた時に禪院に放った
" 落ちこぼれ " という言葉だろうか
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作者名:珀 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/
作成日時:2024年3月25日 20時