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 乙骨 視点


禪院
「 あー、寒いな、 」


乙骨
「 そうだね、もう年も終わりだから寒くなるよ 」


狗巻
「 しゃけ 」


 今日は珍しく一年四人で任務だったが、
 結構手こずり、日が暮れてから高専に戻って来た。


パンダ
「 …ん? 」


乙骨
「 どうしたのパンダくん…って、あ…あれって、 」


狗巻
「 高菜! 」


禪院
「 …Aじゃねぇか、…それと… " 白虎 " だったか、? 」


 高専近くの道の木陰に先輩と四神の白虎が眠っていた。


乙骨
「 こんな寒いのに風邪引いちゃうんじゃ…、 」


禪院
「 …ったく、仕方ねぇな…
 パンダ、高専まで運んでやれ 」


パンダ
「 おうよ 」


 パンダくんが西園寺先輩を起こさないように抱える。

 
狗巻
「 …しゃけ、昆布? 」


禪院
「 あぁ… " 白虎 " 戻さねぇとアラート鳴るな、
 棘、いけるか? 」


狗巻
「 …しゃけ 」


パンダ
「 任務後だしあんま無理すんなよー 」


狗巻
「 しゃけ! 」


狗巻
「 " 戻れ " 」


 狗巻くんは先輩の白虎に向かって呪言を使った。


乙骨
( どうなるか… )


狗巻
「 じゃ、じゃげ… 」


乙骨
( やっぱ枯れてるー… )


禪院
「 任務の怪我のついでに硝子さんに喉も治してもらえ 」


 狗巻くんは静かに頷いた。


禪院
「 つーか、なんでこんな所で寝てるんだ、Aは、 」


パンダ
「 ジャージだし訓練でもしてたんだろ? 」
 

禪院
「 強くなる為に訓練するのは自由だけどよ、
 これで体調崩したら元も子もねぇじゃねぇか 」


乙骨
「 あはは… 」


 そのまま高専に入ったところで、五条先生に会った。


五条
「 おっ!お疲れサマンサ〜、
 ところでパンダ、何抱えてんの? 」


パンダ
「 あぁ、Aだ
 高専近くの所で寝てたからな。 」


五条
「 あらぁ、若いって良いね、どこでも寝れるじゃん 」


禪院
「 Aだけだぞ… 」


五条
「 それもそーね
 報告書は明日でいーよ!取り敢えず、硝子んとこ行っといで 」


乙骨
「 はい、先生もお疲れ様です。 」


五条
「 憂太…憂太だけだよ〜!
 先生を労ってくれるのは!! 」


禪院
「 日頃の行いだろ 」


パンダ
「 だな 」


五条
「 …そうだ一年ズ、明日何の日か知ってる? 」


乙骨、禪院、狗巻、パンダ
「 ?? 」


乙骨
「 何の日…ですか? 」


五条
「 明日ってね、Aの ___ なんだ。 」


乙骨、禪院、狗巻、パンダ
「 ! 」

 

拝啓 自分を大切にしない先輩へ→← _



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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年3月25日 20時

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