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 視点 なし











「 素が出てますよ夏油様 」


夏油
「 !! 」


 肩より少し長い髪を(なび)かせた女性 ____
 菅田(すだ)真奈美(まなみ)が夏油に近寄る。



菅田
「 幹部が揃いました、会議室(ミーティングホール)へ 」


 菅田がそう告げると夏油はどこからか
 消毒液の入ったスプレーを全身にかけ始める。


菅田
「 …何をなさっているのですか? 」


夏油
「 除菌消臭、皆に猿の臭いが移るといけない。 」


 夏油の言う " 猿 " とは呪術が使えない、

 つまり呪霊を見ることができない一般人 __ 基、非術師である。





夏油
「 嬉しいなァ、いつぶりかな全員集合は、 」


夏油
「 そうだ久しぶりに皆で写真を撮ろう、
 一眼どこだっけ? 」


菅田
「 こちらに 」


 夏油と菅田が一眼で自撮りをしていた時、
 大声を出して誰かが近寄って来た。



「 夏油!!夏油を出せ!! 」



「 夏油!!貴様ぁ!! 」


夏油
「 これはこれは金森(かねもり)さん、
 そんなに慌ててどうされました? 」


金森
「 とぼけるな!!早く儂の呪いを祓え!!
 オマエにいくら払ったと思っている!! 」


夏油
「 いくら? 」


菅田
「 ざっと一億とんで五百万ですね、
 しかしここ半年間の寄付はありません。 」


夏油
「 あーあ、もう限界かな… 」


金森
「 何を…言って…!! 」


 夏油は斉藤親子の相談で祓った呪霊の玉を取り出して飲み込む。


夏油
「 猿にはねそれぞれ役割があります。 」


夏油
「 金を集める猿と呪いを集める猿、
 アナタは前者 」


夏油
「 お金がないなら用済みです。 」


 夏油がパチン、と指を鳴らすとどこからともなく
 呪霊が現れて金森の皮膚を吸っていく。


金森
「 ふざける、んっ 」


呪霊
『 ちゅう、ちゅう 』


呪霊
『 ちゅうちゅう 』


金森
「 ん゛んーーー、ん゛ーーー!! 」


 金森は叫びにならない声をあげて絶命した。










菅田
「 穢らわしい、本当に同じ人間ですか? 」


夏油
「 だから言っているだろう非術師(かれら)は猿だ。 」


夏油
「 時がきたよ家族たち 」


 夏油と菅田が会議室へと入っていく。


 そこには既に何人か揃っている。


夏油
「 猿の時代に幕を下ろし、呪術師の楽園を築こう。 」










夏油
「 まずは手始めに、呪術界の要、呪術高専を落とす 」

拝啓 呪骸のクラスメイトへ→←拝啓 最悪な呪詛師の貴方へ



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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/72190cc3072/  
作成日時:2024年3月25日 20時

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