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06 過ぎ去る時間を思い出に (XIside) ページ47
当日は カイ以外のメンバーが見送りに来てくれるらしく
寝たままの君を抱っこしながら 着替えとバッグと自分の荷物を車に積んで 宿舎へと向かう
朝から泣きはしないが 起きてからも僕から離れない君は凄く愛おしくて
僕に抱かれながら ぎこちなかったが上達したベクに髪を梳かされセットされていく君をぼーっと眺め 時々、僕の服を握る小さな手の力が強くなる度に背中を撫でる
初めて会った時はこんなに離れがたくなるなんて思いもしなかった
ただ見てると飽きなくて表情がころころ変わるのが面白くて ガツガツ行くメンバーとの絡みいつもを後ろから見ているだけだった
でも いつの間にか 本当に思い出せないくらい君は自然に僕の’普通’になっていった
仕事が遅く終わる日は 君はもうお風呂に入ったかなとか ご飯食べたかなとか 暖かくして寝たかなとか考えて仕事が終われば君の寝顔を見に行き
早く終わる日には今日は一緒にご飯を食べれるかなとか 今誰と一緒に過ごしているのかなとか 一緒に食べる為のアイスを買って帰ろうかな なんて事を考えるようになった
サッカーにも一緒に着いて来てくれて 試合中は僕がボールをさわる度に前のめりになって見つめ ゴールすると立ち上がって自分の事の様に喜ぶ そして休憩時間になるとタオルと飲み物を持ってきてくれる
07 過ぎ去る時間を思い出に (XIside) 続き→←05 過ぎ去る時間を思い出に (つづき) XMside
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作者名：Ao_isora | 作成日時：2019年3月22日 14時
