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01 過ぎ去る時間を思い出に ページ42

ベクヒョンの誕生日も パーティーが終われば 次の日の別れの為に すこし静かな雰囲気が流れ始める

もう入隊が決まった時から シウミンは有織を独り占めにするつもりだったらしく

新しく住む家の設計の打ち合わせにも 君の手を引いて行っていた


XM「ヒョン達のお話が終わる間 ここで待ってられる?」

『うん、ヒョンがんばって!』

待っていられないとしても 連れて行っていたと思うが 話をするシウミンの隣に行儀良く座って ある日はお絵かきをしていたり ある日は韓国語の勉強をしていたり そしてある日はパソコンを真剣に見つめているものだから シウミン以外の大人達は驚きを隠せなかったらしい

そして そんな大人達は ジュースやお菓子を餌付けするかの様に買って下さるようになり 有織はこの時間が好きになったのだから シウミンにとっては素晴らしく良い時間になったであろう

日本活動が落ち着いて 家族や友達に会う機会を設ける時も 実家に手を引いて行き、お酒の席でなければ君を連れて行った

実家にはタンがいるので喜んで着いて行き、子どもがいる年代になりつつある同窓会まがいの席には 同年齢の子達と仲良く遊んでいて微笑ましかった


XM「これとこれさ、どっちがいいと思う?」

『おへや、なにいろ?』

XM「あ、ちょっとまって ソファーはさ大きいのがいいと思うんだよね」

『うん、そうね ながいのにするの?』

XM「いや、Lの形とか?」


結構、聞いて欲しいだけの長男の話を聞いて 自分の意見を言わず 本人に決めさせるスキルはEXOのメンバーの誰よりも高かったようで

それを意識していているかは不明だが 自分のセンスに合ったものが出来上がる実感で ますます長男は君を話し合いの席に連れていくようになり

入隊間近という事で目を瞑っていたメンバーも 事務所に訪れては会議中の部屋を訪れ 会議中の少しの時間に連れ出しては一緒に外出するほどだった

02 過ぎ去る時間を思い出に (つづき)→←02 いつかは来るその日まで <MNside>



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作者名:Ao_isora | 作成日時:2019年3月22日 14時

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