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「あの!」






スタジオの隅で、マネージャーさんに貰ったミルクティーを飲んでたら後ろから声をかけられた

ん?
臣くんの声じゃないし…



零さないように、ゆっくり振り返った









「臣さんと同じグループでやらせてもらってる
パフォーマーの岩田剛典です」



「同じくパフォーマーの山下健二郎です」



「ボーカルの今市隆二です
あの時ぶりですね〜」









俺が岩ちゃんで、こっちが健ちゃんでいいよ!

お前が言うなや!

俺はりゅーじでいいよ




わちゃわちゃしてる…
あっという間に大きな3枚の壁に囲まれた




圧迫感…!




ゆっくりと身を引いていたら、聞きなれた声が届いた









「ちょっとぉ!こんなに囲ったらびっくりするでしょ!」



『直人さん…』



「ビックリしたよね〜ごめんねぇ」









ゆっくりと撫でられる背中
それに合わせて、ドクドクしてた心臓が段々と落ち着きはじめた








『…ご挨拶が遅れてしまってすみません

蘭堂Aです。



よろしくお願いします』




「小林直己です」









差し出された手を握ったら
身長に比例した大きな手が、優しく握り返してくれた

それにしても、本当に背が高い…









「MV撮影のときに会ったよね〜」



『ふふ、そうですね』









その後ろからひょっこり顔を出したのは、おみくんの撮影の時にお会いしたエリーくん

見た目はちょっと怖そうなのに、優しくて少し抜けてるギャップがある人








「あの時のマフィン、美味しかったっす」


「中から甘いソース出てきたやつやんな」


『!』







そっか!

メンバーさんだから、差し入れを持っていった日はスタジオにいたんだもんね


ここでもこんなに喜んでもらえるなんて思ってなかったから、すごく嬉しい









『ありがとうございます』



「あれ、蘭堂さん少し照れてるでしょ」



『ぇっ、』










うりうりとほっぺをつつかれる。

もしかして、わたしの顔 少し緩んでる…!?



パって頬を触ったけど、あっつくはない…









「直人さん仲良いのズルいですよ〜」









俺とも、もっと仲良くなりましょ?

首をコテンっと横にして
わたしをキュルキュルの目で見るのは、岩田さん








『岩田さん…眩しいですね…』







若さ…?でも年上だよね
笑顔が眩しい。きっとモテモテなんだろうな

素直な感想をもらした私を、キョトンとした顔で見つめた





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作者名:miu:miku | 作成日時:2020年9月15日 22時

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