End of Line 2 【登坂広臣】 (ページ31)

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「最近なんか顔色いいね」

「まじ？わかる？」

運転してるマネージャーとミラー越しに目が合う
ニタニタしてるから
大方考えてる事はわかる。

「…ちゃんと食わないと、Aが心配する」

「うわ！俺が言っても全然変わんなかったくせに！」

悔しいわ～

笑ってるマネにはごめんっていいながら、あんまし反省してない。

Aには最近会えてなくて

俺はツアーの打ち合わせが多いし、Aは作曲の仕事と、あの雑誌でモデルをしてからそういう仕事が増えてるらしい

「そういえば、ヒロさんがAから曲が送られてきたから聴きに来て欲しいって連絡来てた」

「 … え？ヒロさん？」

「そう。」

なんで
俺を通さないでヒロさんに曲が行ったんだ

俺のソロツアー、それもあって毎回
こんなにしなくていいってくらい確認がされるのに

色々考えながら、事務所に戻った

.
.
.

「急にごめんね、驚いたでしょ」

あまり来ない社長室に
緊張しながら入ると、にこやかに笑うヒロさんが座っていた。

薦められた椅子に腰掛ける

「 … あの、Aから曲が送られてきたって、、」

「あぁ。これが送られてきたよ

もう目は通したのかい？」

手渡されたものには

" Smile Moon Night "

" EGO "

そう書かれていた

1曲目は、たしかに一緒に途中まで作ってた。

でも2曲目は全く見たことがなくて
動揺してしまう

「 … 初めて、かい？」

「 …… はい、」

そうだったか

小さく息を吐いたヒロさんから聞かされたのは、あまりにも手酷いもので。

「 …… ぇ、は？」

口を着いてでた無礼な態度も
気にかけて居られないくらい余裕がなくなった

「蘭堂さんは

__________________ 辞職した」

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