End of Line 2 【登坂広臣】 (ページ29)

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…

あの手紙が来た日から、
私のポストへ

様々な写真が投函されるようになった

毎日

毎日

カフェの写真

LDHへはいる写真

録音のためにおみくんのマネージャーさんが来てくれた時の写真

そしてついに

おみくんが私の部屋に入る写真

そんなものが投函された

写真の裏に
見慣れた電話番号があって。

落としてしまったカップが

カシャンっと
音を立てて割れた

震えてしまう手で

それらを拾い上げる

お店は、開けられなかった

最初は無視して開けたけれど
それらの内容がドンドン過激になっていくのを感じた

怖かった

電話はしていない

したくなかった

けれど

次の日

ポストに投函された写真をみて

絶句する

『これ … っ』

おみくんが

私にキスをした写真

きっとあの日

お店の中を盗撮されていたんだ

後ろをめくると、同じ電話番号が。

きっと、これにかけろって間接的に脅しに来てるんだってすぐに気づいた

彼なら、そんなことをしてもおかしくない

prrr...

この音を

こんなにも苦痛に感じたのは、数年前で
もうこんなことになるとは思ってもなくて

「 … はい」

耳に届いた声

聞くだけでも、震えそうになる身体をぎゅっと抱きしめた

『わた、し… 』

「待ってたよ

Aは賢い子だね。」

吐き気がする

殴られた場所には
もう何もないのに、酷く痛む

『写真、… どうする気なの？』

「大丈夫。

電話をかけてきてくれたんだから。

直ぐにそんなことはしないよ」

また

この人に縛られる

『っどうして…？』

なんでまたこんなことをするの

やっと、

幸せになれると思ったのに …

「俺の元から

Aが勝手にいなくなったんじゃないか…

ずっと探してたんだよ

________ 登坂広臣だっけ？」

『ッ！！』

電話越しにでも
この人が怪しく笑ったのが分かる

気味が悪い

「大丈夫。

Aが俺の元に帰ってきてくれたら

このデータも

プリントした写真も全部燃やしてあげる」

選ぶ余地なんて

最初から、無かった

許されようなんて

むしがよかった

おみくん

バイバイ

…