End of Line 2 【登坂広臣】 (ページ27)

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なにその綻んだ笑顔は。

俺の目は誤魔化せないぞ～？

携帯を眺めて
嬉しそうに笑うおみちゃん。

「直人さん、怪しい顔してますよ」

コーヒーを香らせながら
隣に腰掛けた直己も、心做しか楽しげに見える

「直己、これは由々しき事態だ」

「何がです？笑」

「あの顔、絶対なんかあったやつだよ…」

俺につられて臣の顔をみた直己も、
すぐにニヤリと笑った

ほら、絶対その顔すると思った笑

「…例のカフェの方じゃないですか？」

「黒。絶対Aちゃんだ」

何も悪いことしてないのに
犯人みたいな言い方してごめんな

でも、話してくれないのは寂しい。

リーダーだし。

俺。

ね。話してくれても良くない??

「あれ！臣さんなんかいい事ありました？」

静観する俺らを無視して、
岩ちゃんが特攻隊のように切り出した。

ニコニコしてるけど、裏に何かあるとも思えず
稀に空気を読み切れない末っ子に感謝した。

そゆところ好きよ岩ちゃん。笑

「……俺なんか違う？」

「はい。笑

なんかニヤニヤしてるし、キラキラしてますね」

「俺も思った笑」

なんでそんなにやけとんの？笑」

「臣さん意外とわかりやすいっすね笑」

「わかったー！蘭堂さんでしょ！」

岩ちゃんを皮切りに、みんながツッコミ出した。
隆二なんて名前出してるし笑

でも、臣は嫌がる素振りもしてないし
なんなら少し嬉しそう

「…付き合うことに、

なりました」

なんて

急に爆撃投下しないで？

一瞬固まった空気が

「「「ぇぇぇえぇぇぇ！！！！」」」

メンバーの声で

また動きだした。

もうそこまで進展してたの！？って驚きが楽屋に溢れかえる

いや、
確かに最近仲良かったよね

楽曲制作は置いておいたとしても。

「……真剣、なんだな」

直己の落ち着いた声が

また場を静めた

過去の恋愛は、無かったことにはならない。

けど、彼女に本気ならキチンと向き合わないと行けない。

特に俺らは、応援してくれるファンのみんながいて成り立ってる。適当な事はしちゃいけないから

でも、臣が決めたなら
応援するしかないじゃない？

これは。

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