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彼らの

ベールに包まれた艶やかな一面に


わたしはすぐに魅入った





おみくんとりゅーじくんが背中合わせで座っている

2人とも
すごく綺麗


2人を交互に見ていたら







『!』






りゅーじくんと目が合った

そのまま目を逸らせないでいたら、
サラリとウィンクをされて



ドクドクし始めた胸をぎゅっと抑えた




それをみて、余裕そうな笑みで笑ったりゅーじくん








心臓に悪い、、



隣のおみくんに視線を戻した









「 … 」








不満げに眉をひそめたおみくんと目が合って









「 (こっちみろ) 」








声に出さなくても
伝わってくるおみくんの声に静かに頷いた


満足気にふっと笑った顔に、りゅーじくんとは違うドキドキに胸が苦しい








「ねぇ」








そんな時 ふと声をかけられて
カタンと隣に腰掛けた人をみた



綺麗な人…

透明感のある髪の毛がクルリと巻かれて、指先まで手入れされた彼女に女性ながら魅入った







「聞いてる?」






ぼうっとしちゃったのが伝わったのか、少し眉を顰められた






『すみません、とても綺麗で…』







パッチりとした二重に
肌に映える赤の口紅が塗られた唇から、驚くような言葉が飛び出した








「は?喧嘩売ってるの?」



『ぇっ、…』








一緒に飛んできた舌打ちに
ビクリと身体が跳ねた


あぁ…

久しぶりだ。



こんなにもストレートに向けられる敵意









「あんた、彼らのなんなの」



『彼ら…』









彼女の視線の先にいるのは

7人で撮影をするメンバーのみなさん



でも、彼女はきっと特定の1人を指してるんだと思う









「生半可に手を出して、何してるのってこと

ただのカフェ店員が
少し仲良くなったからって彼らに付け入って



色仕掛けでもしたの?




未来を潰すようなマネはしない方がいいんじゃない」









彼女の口から出てくる言葉は
静かに染み込んでいく

何も間違ってない



正解しか言ってないから、身体の芯から冷えていくのがわかった。









「撮影、ちゃんと見てなさいよ




アナタじゃ不釣り合いってことを見せてあげる」









恵梨華


そう呼ばれた女性は、みんながいるスタジオの真ん中に入っていった。








簡単に、


逃げられるくらいの夢なら

その程度の想いなら





諦めた方がいい






こんなにもまっすぐな彼女に、



返す言葉なんて見つからなかった。







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作者名:miu:miku | 作成日時:2020年9月15日 22時

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