誠の旗の元で。続

七拾 ページ21

新「刀を持て！！斉藤！」




斉「お前を生かすためだ。新八」




新「うおおおおおお」




そうして二人は一斉に刀を振り下ろした




その勝負は一瞬だった。




貴「…勝者、斉藤!!」




新「くっそ…なんで峰打ちなんだよ……俺はお前と斬り合うつもりで…」




斉「言ったろう。お前を生かすためだと。」




新「くそ…適わねえな……」




貴「…仲直りだね！」




…勝負に夢中で気づかなかったけれど、今日の島原はやけに騒がしい




女「小鈴……」




男「また駆け落ちだってよぉ〜」




男「今度は小鈴ちゃんらしいぜ？」




男「まじかよ！あの子気に入ってたのによ〜」




…やっぱ人気あったんだね。小鈴





斉「龍ノ介も成功したようだな」




新「龍ノ介なんぞに先をこされたぜちくしょー！」




貴「新八って恋とかするの…？」




ずっと思っていた疑問をぶつけてみた




すると…




新「あぁ…剣を捨てられるほどいい女に出会えたらな」




貴「なるほど」




新八らしい答えだった



新「斉藤は恋とかすんのか？」




斉「さぁな」




そう言って一くんは俯いた




まだ、してないのかな




まだ、可能性はあるかな




貴「って…土砂降りの中何話してるんだろ……」




斉「ずぶ濡れのまま店に入るわけにもいかんだろう。」




新「ゆっくり戻っても大丈夫なんじゃね？もう終わってる頃だろ」




貴「そうかも…」




こうして、また珍しい面子で土砂降りの京を歩き、屯所へか帰った

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