誠の旗の元で。続

六拾参 ページ14

平「マジすげかったんだよ！A!!」




貴「そうかなぁ？」




いつもそうだけれど、人を




昔仲間だった者を斬ったあとでも




普通通りに会話する




新「でもあれだよな。Aが刀投げたってのは信じれねえ！」




沖「本当だよ。助けてもらったの僕だもん」




貴「も、もういいじゃんその話は…」




平「いやでも、普通に俺らより強いって！」




私のことを夢中になって話してくれるのは嬉しいけれど





鬼だということがバレるとまずい





って…そんな思考にはならないよね、みんな




平「人じゃねえみたいに強いんだよホントにっ」




貴「っ…普通なんだけどなぁ……」




今のはちょっと傷つく…かなぁ




平「って俺の魚!?ないんだけど!!とったの誰！？てかいつの間に！？」




斉「無駄口を叩くのが悪い。飯くらい落ち着いて食え」




平「一くん！なんで魚2個あんの！？」




斉「何故…？お前のを取ったからだろう」




傷ついたこと、気付いてくれたみたい




平「隠す気なしかよ！返せよ俺の魚ぁ!!」




原「返さなくていいぞ斉藤。」




左之さんも！？




斉「無論、返す気は無い。」




平「えぇ…俺なんでそんなに説教されてんの？」




沖「当たり前でしょ。平助って絶対恋出来ないよね」




土「平助はまだ子供だしな」




原「まだわかんねぇのか！？」




みんな気付いてくれてたの？




貴「いやもう、みんな！いいよ！！大丈夫だから」




そろそろ静止に入らないと左之さんキレそうだし…




一くんも叱ってくれたし




斉「Aは普通だ。」




平「ん？…ああそういう事か!!Aごめん…」




貴「大丈夫だから！私の魚半分どうぞ？」




平「まじで！？やったー！！」




斉「甘やかすと付け上がる」




原「今日は我慢しろ平助」




平「えぇ〜」




その後、やっぱり魚をあげることはできなかった




けれど、みんなに気づいてもらえたし




ちゃんと新選組にいるんだなぁって感じだった

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