君と僕との物語（JW赤×緑）

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「ちょ、アカン！自分で買います！この前から重岡さんに払ってもらってばっか！」
「じゃ、今度ご飯奢って？うちの近くにめっちゃおいしいラーメン屋さんあんねん」

どう考えても、対価が合わないけど。
また重岡さんと出かけられるなら、それもええなぁなんて。
すでに楽しみにしてる自分がいて。


「わかりました。その後、クレープも付き合ってくださいね！」


お行儀よく並んだ歯を見せて、ニィっと笑う。オッケーの合図。





お会計済ませたマフラーを、そのままふわりと巻きつけられる。


「ん、やっぱかわええ、」


顔覗き込んで、そんな恋人に言うみたいな甘い声で…
一つしか変わらへんのに、だいぶ大人な重岡さんに、ドキドキさせられっぱなし。



ぶらぶらして、いっぱいお店見て、
ベンチで缶のココアとコーンポタージュで乾杯して、


「さ、だいちゃんのお土産のおやつ、買って帰ろか」
「よかったら、一緒にハマちゃんとこでおやつ食べません？」
「ええの？濱田さん、会うてみたいねん。優しそうな声やった！」
「たぶんね、世界一優しい人です」


どちらからともなく立ち上がると、スイーツのお店が集まる辺りに向かう。



「おまんじゅうか、ドーナツか、シュークリームか…どれがいいですか？」
「俺ならまんじゅう」
「じゃ、和菓子屋さん！」


だいちゃんがでっかい口でおまんじゅうを頬張る顔を想像して2人で笑い合ってると、



「神ちゃん」

ふと聞き馴染みのある声が聞こえてきた。

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