3 ページ29
緑side
「神ちゃん、髪伸びたなぁ」
「せやなぁ」
「伸ばしてるんよな〜、神ちゃん」
「へぇ、どこまで伸ばすん？」
「まだ伸ばそうと思ってる」
なんも気づいてへん重岡さんは、呑気にそんなこと言う。
重岡さんが言うたんやん。
「ロン毛、かっこええなぁ」
って。
まぁ、流星はほんまに顔がええから、どんな髪してても似合うんやけど。
俺はロン毛似合わへんやろうから、せめて襟足だけでもって伸ばし始めて、早1ヶ月。
「へぇ、似合うなぁ」
「ありがとぉ」
「かわええ。顔も女の子みたいやもんなぁ。肌も真っ白やしふわふわしてるし」
「…え？」
「ん？」
「いや、別に」
流星と目が合うと、ため息つかれた。
そっからは、重岡さんの声も遠く聞こえて。
味のしないパフェを掻きこんで、いつもよりだいぶ早くカフェを出た。
「わかりやすく不機嫌なったな」
口を開こうとして、風が冷たくてやっぱりやめる。
「……」
「何が嫌なん？」
俺が黙ってても気にしない。さすが流星。
「“かわいい”でもええやん。好きなんやろ？」
「せやけど…でも、なんかさぁ…」
「かっこいいって言われたいん？」
「んー、それもなんか…」
「どうなりたいん？重岡さんと」
「わからん。」
自分でもわからないくらい心がぐちゃぐちゃで、うまく言葉にならない。
はぁ…
今日何回、流星のため息聞いたやろ。
さすがに呆れたよな…
なんて思ってたのに。
「大丈夫やから」
頭撫でてくれる。
その低い声は、俺の心をちょっとだけ落ち着かせてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 724人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とんとん(プロフ) - 7129さん» 更新通知きたら秒で見に行きますから！！まじで秒！！！！これからも楽しみにしてます♡ (2022年11月7日 19時) (
レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - とんとんさん» こちらこそ、いつもコメント、ほんとに励まされます💚💚💚まだまだいっぱい描きます〜！これからも読んでいただけると嬉しいです☺️ (2022年11月7日 19時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - 7129さん» そうなんです、生配信待ちのそわそわなところにわんこな赤くん刺さりまくりではぁはぁしてます( ´-` )笑 いつもいつも何回も読み返したくなるお話ありがとうございます！！ (2022年11月7日 19時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
7129(プロフ) - とんとんさん» 生配信なのに、何も考えずに移行したアホです笑 月曜日は長編がないので、つい💚 てか！赤くんじゃないですかっ！見られないけど😭楽しんでくださ〜い！！！ (2022年11月7日 19時) (レス) id: f02b13cfb6 (このIDを非表示/違反報告)
とんとん(プロフ) - きゅぅぅぅぅん( ´-` )今日の生配信でどきどきしてるところききゅぅぅぅぅんですっ！！！！ (2022年11月7日 19時) (レス) id: fcef770958 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：7129
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=7129
作成日時：2022年11月7日 19時
