何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

名探偵が犯人とかベタ小説はやめてくださいね ページ27

与｢乱歩さんも少し我慢してみたらどうだい？そしたらAも相手にしてくれるかもしれないねェ、なぁ、A｣

乱｢出来ると思うか？ほんとに壊しちゃいたいくらい可愛いだろ｣

そう言って私の首に顔を埋める

『いよいよ危ないですね』

与｢犯罪にだけは手を染めないようにねェ｣

与謝野さんはくすくすと笑って去っていく

乱｢はぁ…可愛い。結婚しよう｣

『嫌です』

回されてる手がギュッと締まる

乱｢ほら、金平糖あげるから｣

『金平糖は貰いますけど結婚はしないです』

乱歩さんは引き出しを開けて金平糖の箱を取りだした

『！？ちょ、ちょっと待ってください。なんですかその金平糖専用みたいな引き出しは…！？』

乱｢これが駅前で買ったやつで、こっちが隣町の…で、これが京都に行った時に買ったやつ。そっちが熊本限定の…｣

『それは美味しそうですね…ってそういうことを聞いてるんじゃないんです！』

1段いっぱいに詰まってる金平糖の箱たちを見て私は指を指す

『どうしてこんなに入れてるんですか』

乱｢だって、Aにあげれるだろう？こうやってイチャイチャ出来るってわけ！｣

『そこは仕事用具を入れるところであって私情を入れるところではないです』

この人…頭いいのに阿呆だ…

乱｢じゃあ、いらない？｣

『いただきます』

乱歩さんは私の口元に金平糖を持ってくる

乱｢あーん｣

『……』

金平糖は当然ちっちゃい…これだと乱歩さんの指まで食べてしまう…

乱｢いらないのー？｣

っ…金平糖のため…

決して、乱歩さんのあーんが嬉しいとかそんなんじゃない

私はおずおずと口を開けると…口の中で広がる甘い味が私を満たす

『美味しい…』

乱｢食べた！与謝野さん！食べた！！｣

キラキラとした目で喜ぶ乱歩さん

『私は動物か何かですか』

乱｢飼いたい…僕が身の回りのお世話全部してあげたい｣

『私は高いですよ。億はいきます』

乱｢…数億払えばAを…？｣

あ、この人やばい

乱｢金平糖好きだよね｣

『はい、好きです』

乱｢んッッッッ！｣

突然天井を仰ぎ出す乱歩さん

敦｢今の好きは乱歩さんに向けられた好きではないのでは…？｣

国｢おい、敦！それをいうな！｣

太｢この流れで嫌いなもの聞いたらどうなるんだろうねぇ｣

国｢やめろ馬鹿者…乱歩さんが燃え尽きてしまう｣

コソコソと何かを話す探偵社員

『…やっぱり金平糖は美味しいですね』

乱｢Aキスしていい？｣

『ダメです』

乱歩さんのスイッチが分からない

とにかく黙ってください→←納得できますね

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す