何故か世界一の名探偵に溺愛されてるんですが

いや、ほんとに心臓止まるかと… ページ16

乱｢あー幸せ！Aとデートなんて！｣

『デートじゃないです』

カフェに私たちは足を運んだ

乱｢夢見たいだよ！｣

『夢じゃないですよ、なんならほっぺたカッターで削ぎ落としてみますか？』

乱｢せめてつねるにして｣

乱｢でも、可愛いからいいや｣

そこまでくるともはや怖い

乱｢A決まった？｣

『はい』

一緒にメニューを見ていた乱歩さんにそう伝えると乱歩さんは店員さんを呼ぶ

乱｢僕、期間限定のケーキとこのパフェとクリームソーダね！Aは？この名探偵が奢ってあげよう！｣

『ほんとですか？』

乱｢名探偵に二言はない！｣

流石乱歩さん

『じゃあ、ここからここまで全部下さい』

乱｢え、｣

驚いたような顔をして数秒固まる乱歩さん

『冗談です、ガトーショコラとカフェモカをお願いします』

店｢かしこまりました！ふふ…素敵な彼女さんですね｣

乱｢そうだろそうだろ！僕の世界一いや、宇宙一の彼女だ！｣

『彼女になった覚えはないんですが…』

店員さんはそんな私たちの会話を聞いて微笑ましそうに聞いて笑っていた

ほんとにカップルじゃないからやめて欲しい

乱｢ほんとに可愛い！好き！結婚しよう！｣

『ラムネとでもしておいて下さい』

乱｢日本では物とは結婚できないよ、しないけど｣

『そうですね異国にでも行ったらどうですか』

乱｢僕が遠距離恋愛できると思う？｣

『そうですね、付き合ってないですけど』

と、くだらない会話をしていると頼んだものが来る

店｢おまたせしました。ごゆっくりお召し上がりください｣

乱｢はっはっは、やっぱりここのは上手いな｣

『そうですね』

ご機嫌な乱歩さんに相槌をうつ

確かにここのお店のは美味しいしデザートじゃなくてもパスタとかご飯も美味しい

乱｢ほら、A｣

乱歩さんは私の目の前にケーキの乗ったフォークを差し出さてきた

『なんですか』

乱｢期間限定のフルーツタルト｣

『それは見れば分かります』

乱｢恋人同士の儀式でしょう？｣

『恋人じゃないです、それにそういうことをする人は決めているので』

乱歩さんだけど…まだ早い

乱｢へぇ…A好きな人居るの？｣

『…』

しまった…つい口を滑らせた…どうしよう

乱歩さんは私をじっと見つめた、きっと私の顔は真っ赤だろう

乱｢だれ？｣

『えっと…それは…えぇと…』

乱｢…｣

『あ、あっ…そ、そんな事よりガトーショコラも食べてみます？美味しいですよ』

私は慌てて皿を乱歩さんに近づけた

納得してないような顔をしたもののこの話題はそれで終わった

乱歩さん貴方ですよ→←別にときめいたわけじゃないです

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