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No.1 開始 ページ2

軽快なメロディーが耳のすぐ側でなった。
…最悪だ。いつもより早い。もうちょっと寝てたい。
なんて思いを飲み下しながら、スマホの通話ボタンをおした。


『Good night、瑚宵。今日の分ハ、完成したヨ。』
「ぐっどもーにんぐだよ、夏目。いつもより早くない?」
『そウ?いつも通りでショ。それよリ、早くしてネ。』


ブツ…と一方的にきられたスマホの画面を睨んだ。

「逆先夏目」、有名なアイドルで占い師。
ミステリアスで色気があるところが人気らしい。
「Temptation Magic」の囁くような「Switch…」に心をやられた女性の数は数えきれないほど。

その逆先夏目が私の幼馴染。
…否、主人である。
言い方がいかがわしい気もするが、決してそっちの方向で考えないでもらいたい。




気だるい寝起きの体を起こし、ものの数十秒で制服に着替える。
窓を開けると、朝特有の冷たい風が頬を撫でた。

なぜ朝っぱらからそのアイドルの幼馴染に起こされたかと言うと…
おっと、時間がヤバい。
ベランダに出て柵をよじ登り、向かいのベランダに降りた。
コンコン、と窓をノックすると「開いてるヨ。」と素っ気ない返事が返ってきた。
いつものこといつものこと。
自分に言い聞かせて荒ぶる心を抑える。


「おっじゃまっしまーす。」


カラカラと軽い音をたてて窓を開け、靴を脱ぎ、カーペットに足を踏みおろした。


「いらっしゃイ。今日は『本音を叫びたくなる』魔法だヨ。」


効果音がつきそうなくらい、いい笑顔の夏目から差し出された、青の液体が入ったフラスコ。


「色、変じゃない?大丈夫、これ?」
「安心してネ。それっぽく見えるように、色をつけただけだヨ。」


そう言って私を見る夏目の琥珀はヒドく冷めていた。

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設定タグ:あんスタ , 逆先夏目 , 幼馴染   
作品ジャンル:恋愛
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*SSU* - 更・新・頑・張って・ください・ネ♪ (2020年4月17日 18時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
矢澤こゆき - 初コメ失礼します。目は大切ですし、後悔しては遅いので治療頑張ってくださいね!!更新も楽しみにしてます。 (2019年9月23日 20時) (レス) id: 9da7dff2c7 (このIDを非表示/違反報告)
Lien(プロフ) - 更新楽しみにしてます!これからもがんばってください! (2019年9月23日 19時) (レス) id: 023ad1d1e4 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 餅(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しみに見させてもらってます(*^ω^*)これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年9月7日 9時) (レス) id: 803e6e2014 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お菓子なこいしさん» それはもう!お菓子なこいしさまの好きなようにどうぞ!よろしくお願いします(土下座)(土下座) (2019年9月2日 16時) (レス) id: cfe465a6d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月17日 23時

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