チェゴ長男！3

チェゴ(96) ページ14

「パクAです、95年生です....フランスから来たから....来たので、韓国語が....あまり上手くないです。よろしくお願いします」


SG「ヒョンって呼んでもいいですか？」


SC「同い年だし仲良くしような！」


MG「ヒョン〜！」



みんなで色分けをしたTシャツを着て背中には17と書かれていた。


ああ、練習生の頃だ。


フランスから来た俺を何のためらいもなく受け入れてくれたメンバー達の笑顔が浮かぶ。



JN「ヒョン、早く！」


JH「行くぞ」




走っている。


ただみんな俺を追い越して、手を伸ばしても届かない。


「え、あ！待って！！！」



俺を置いて行かないで....！







＿＿＿ビ....ヒョ....おき...

＿＿＿ビジュ.......な....い





暗い空間の中聞きなれた声がする。



とっても愛しい声が。



SC「ビジュ！！！！！！」


「＿＿＿スンチョル....？」



SC「心配したんだぞ....」


「ごめん....スンチョル」



あのLIVEから2日、目を閉じて眠ったままの俺をLIVE帰りいつも1人で目を覚ますのを待っていたらしいスンチョル。


他のメンバーも付き添おうとしたら無理矢理帰らせて。


体調管理のためにしっかり休めなんてメンバーには言って、自分は寝てもいないのに。



そんなスンチョルの大きな瞳から涙がポロリと落ちた。



それを俺は優しく親指で拭き取るがどんどん涙は流れてきて零れる。


SC「俺、お前が思ってる以上にお前が好き....」


「うん....」


SC「だから....もう....」


「ありがとう、スンチョル」



抱きしめられ俺の胸の中にいるスンチョルは統括リーダーのエスクプスじゃなくてただ、俺の家族で親友のチェスンチョル。

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