case.7 ページ8
「…それで？」
彼女を見下ろしたまま、降谷は催促した。
何故自分の正体を知ってるのかと。
『私はですね〜。元警視庁の人間でして〜。サイバー犯罪対策課にいたんですよ〜。』
「ほう…まさかの警察関係者でしたか。確かに同業者ではありますね。しかしそれは僕が公安の人間だと知る理由にはなりませんよね。」
『お〜、ごもっともですねぇ〜。…ところで、いつまでその体勢なんです？』
「貴女が洗いざらい吐くまで…ですかね。」
にっこりと効果音が付きそうなくらい笑みを浮かべた彼に、Aは先程頭突きで赤くなった額が痛むような気がした。
『…別に私は構わないんですけどねぇ。貴方の情報なんて漏らそうと思えばいつでも漏らせるんですから。』
「…それは困りましたねぇ。まぁ、別に今すぐに、でなくていいでしょう。貴女が敵ではないということはわかりましたからね。」
そう言ってAの上から漸く退いた彼は、運転席に戻り車のキーを回した。
「ご迷惑をかけた御詫びに送ります。」
正直何も安心出来ないが、彼に会わなければいいと自己完結して、お言葉に甘えることにした。
「ご自宅はどちらですか？」
『ああ、米花シャトーマンションです。』
マンションの名前を告げれば、了承の意を示して車を発進させる。
もっとも、家が米花シャトーマンションというのは嘘なのだが。
バレるのも時間の問題かと思いつつも、彼の事だから家に押し掛けてこないとも限らない。
Aは、この短時間で"降谷零"、"安室透"、そして"バーボン"の顔を持つこの男の性格を多少なりとも把握した。
変わる街並みをぼうっと見つめながら、彼女は今後のことに思案を巡らせるのであった。
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trr - 続編待ってます！！！！ (2018年12月10日 5時) (
レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました！(´･ω･)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なｯｯｯｯ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲空 | 作成日時：2018年5月17日 1時
