case.28 ページ29
最近降谷零がおかしい。
何に狂ったか、ポアロに行く度にAさん、今日も会えて嬉しいだの今夜食事でもどうですか、だの、今日もお綺麗ですね、だの…。
先日の一件で懐かれる要素などは微塵もなかったはずだと、Aは首を捻った。
近頃はこんな感じなので、いい加減にポアロに行くのも面倒になって、探偵や情報屋の仕事が忙しかったのもあるが、２ヶ月くらいは行ってない。
当然その間降谷と会うこともなく、同じ街にいるのに不思議なものだと思っていたが、彼方も彼方で公安やら黒の組織やらで忙しいんだろうと彼の存在もそろそろ気にならなくなってきた。
ポアロのイケメン店員としてJKやマダム達に名高い彼ではあるが、Aは彼のことに然程関心はなかった。
何故かは言うまでもない。
彼女は"イケメン"という部類に入る人間が苦手なのだ。
特に理由なんて無いが、寧ろ彼女は降谷より"江戸川コナン"という子供の方が興味があった。
どうやら彼は組織の人間が作った"APTX4869"なる毒薬を飲まされてその作用で体が幼児化してしまったらしい。
原理はいまいち不明ではあるが、かの有名な高校生探偵工藤新一の消息が絶たれたのも丁度その頃である。
なるほど、そう考えれば彼が毛利探偵事務所に居候しているのも納得がいくし、工藤邸隣の阿笠博士と親しいのも合点がいく。
それに、その阿笠邸に居候している灰原哀の正体が宮野志保であり、元組織の人間で、"APTX4869"を作った張本人だということも判明した。
だからといってどうというわけではないし、彼らの正体や経歴を知ったところでAは誰にも口外するつもりはないのだが。
自分は歩く記憶媒体。
もしもの時は…。
そこまで考えて欠伸を零した時、足元に転がってきたサッカーボール。
「あっ、すみません、お姉さん！そのボール僕たちのです！」
駆け寄ってきたのは三人の子供たち。そしてよく見ればその後ろには江戸川コナンに灰原哀。
噂をすれば、というやつか。
『はいよ〜。子供は元気でいいねぇ〜。』
「ありがとうございます！」
「ありがとう！お姉さん、物凄く美人さんだね！」
『あは、ありがとう。』
この年頃の子供に言われて悪い気はしない、とAは思う。よくも悪くも素直な世代だ。
…ああ、後ろの二人はさておき。
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trr - 続編待ってます！！！！ (2018年12月10日 5時) (
レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました！(´･ω･)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なｯｯｯｯ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲空 | 作成日時：2018年5月17日 1時
