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Aが俺達の前から姿を消して1年と半年
どれだけ手を尽くしても
結局なんの手がかりも得られなかった
ただ、Aのいない毎日に
少しずつ慣れていく自分が嫌になる
蘭「竜胆」
玲桜「竜ちゃん……どこ行くの」
探しに行かねぇと
そうだ…あそこならもしかしたら
行かねぇと、早く見つけてやんねぇと
竜胆「Aが、泣いてんだ」
俺の夢の中で、何度も助けを求めてた
もうあの頃のままの俺じゃない
俺のいない所で、もう二度と最悪の選択をさせない
ずっと、一緒にいられるように
俺が……
蘭「竜胆！！Aはもう……竜胆？おい、竜胆！！」
やべぇ…体に力入んねぇ
体が熱くて息苦しい
いま一瞬、息の仕方を忘れてた。
兄貴の声が遠くなって、意識を失った
1か月前、都内で起きた火災
やけに騒がしかったのは死者が何人も出たから
そこは誰も近づきたがらない古びた廃墟
噂では犯罪組織が拠点として使っていたアジトだと
聞いた事がある
" 梵天の首領見たことあるか？ "
路地裏で聞こえた話し声
そいつは、大将が生きていたと話す
" 兄貴？どうしたの "
" 竜胆……冗談の方がまだマシだ
けどあの話が本当だったら、
あいつらが見たのは大将じゃねぇ……"
顔を真っ青にして話す兄貴を見て確信した
白髪なんて、俺の知ってる限り大将とAぐらいだ
大将が着けていた耳飾りも
形見としてずっと身につけてるAしかいねぇはずだ
もし、それがAだったら……
Aはいまどこにいる
探しても探しても見つからなかった
必死に掴んだ情報はどれも耳を疑う言葉ばかり
Aがあの抗争に巻き込まれたこと
あの場所には、生存者がいなかったこと
A……
あの時一緒にいれば
今もオマエは俺の傍にいたのに
今更後悔したって
どうにもならないことくらい分かってる
分かってるけど
受け入れられない
目を覚ましても、変わらない現実
竜胆「A……」
頼むから、返事してくれよ
もう二度と会えねぇなんて嘘だろ
まだ伝えたい事沢山あったのに
俺はただ、Aと一緒にいたいだけなのに
それすら叶わないなら俺が全部ぶっ壊して
どこにいても見つけ出してオマエを奪うから
" 竜胆は私のヒーローなんだよ "
" 大好きだよ、竜胆 "
だからもう、会えねぇなんて
竜胆「嘘って言ってくれよ……」
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れもん - この作品を見て、悲しすぎて泣きそうになりました！それくらい、いい話でした！ (11月26日 19時) (
レス) @page30 id: f4d6c117c8 (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 朝霧さん» ありがとうございます！！そうです！たけみっちのリープでハッピーエンドになりました！夢主はイザナと幸せに暮らしてますよ！ (9月2日 9時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - らな！さん» こちらこそ読んでくださってありがとうございました！！ (9月2日 9時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
雪(プロフ) - 東リベヲタクさん» ありがとうございます！！ (9月2日 9時) (レス) @page30 id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
朝霧(プロフ) - 完結おめでとうございます！とっっても面白かったです！最後はたけみっちのリープによって夢主も救われたってことであってますかね！？ (2023年1月14日 0時) (レス) @page30 id: 13224a6886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪 | 作成日時：2022年3月20日 23時
