【続編】幼なじみに失恋しました【神威】

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【A】




チーズホットドッグを食べ終え、私たちはコスメショップにきていた。
完全に神威くんは付き添いで申し訳ないけど神威くんは快く付いてきてくれた。


それにコスメショップは女性客がほとんど。
ちらほらとカップルでの来店も見えるけど神威くんが一際目立つ。
それに無自覚なのだから罪な男だよなぁ…


また本人が一番ノリノリだったりもする。
私がアイシャドウのテクスチャーを見ているとリップを持った神威くんがやって来た。




神威「Aこういう色似合いそう」




A「どれ？」




見てみると私が普段つけたことないタイプの色だった。
奇抜過ぎないしごく自然にある色をしている。




A「えー、似合うかなー？」




神威「似合うよ。ちょっと唇貸して」




唇貸して？？？
何とまぁ斬新な言い方をするお方だ。
なんて悠長なことを考えている私が馬鹿だった。


神威くんは何を思ったのか公衆の面前で顎クイをした。
ただでさえ人目を引く神威くんが何してくれちゃってんの？！
ほら見ろ辺りがざわついてる！！




A「か、神威くn────」




神威「じっとしてて」




神威くんはめっちゃ真剣だった。
めっちゃ真剣にリップを塗ってくれている。


え、なにこれ？
めっちゃ胸きゅんするし嬉しいけど客観的な意見としては罰ゲームでしかない。
恥ずかし過ぎて心臓がバクバクだった。




A「は、はやく…」




神威「よし、んまっ！てやって」




A「ん"ま"っ"！"」




私はなるべく縮こまって鏡を見た。
うん、色問題なし確かに変じゃない────が、恥ずかしくて周り見れねぇよ！！！




神威「A、これ買うー？」




A「買うからとりあえずここから離れよ！！」




神威「ちょっとせっかく可愛いんだから顔良く見せてよ」




神威くんはそう言って私の腕を引っ張り引き寄せた。
俯く私の髪を耳にかけて顔を覗き込んでくる。
────────ドキドキして、顔が真っ赤だ。

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