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【A】
職員室を出て私は教室へ荷物を持ちに向かった。
夕飯の献立を考えながら教室に入ると、3Zの教室には総ちゃんと神楽ちゃんがいた。
学園祭からしばらく話していなかったため少し気まずい。
ていうか、私あの時ブチギレちゃったしな…
沖田「……帰んのか」
荷物をまとめていると総ちゃんが話しかけてきた。
気まずさ100%なのによく話しかけれたな総ちゃん。
感心の意も込めて私は返事をした。
A「うん、帰るよ。んじゃまたねー」
神楽「Aっ!」
総ちゃんではなく神楽ちゃんが私の名前を呼んだ。
振り向くととても真剣な表情をしている。
もしかして学園祭のときに私が言ったことに責任感じちゃってるのかな…
だとしたら神楽ちゃんには申し訳ないことをした。
A「この前はごめんね。神楽ちゃん混乱させちゃって」
この際、ハッキリ言った方がいいよね。
私は2人のそばに近づいた。
そして机にどかっと座り込む。
────────優等生な私なら考えられない行動だろう。
でも、もういいんだ。
作るのも隠すのも、これでおしまい。
A「私さ、総ちゃんが好きでいい子ぶってたんだ」
2人は何も言わずただ相槌をうってくれた。
どうやら私の話を聞いてくれるみたい。
ここはこの2人の器の広さに感謝しよう。
A「でね、神楽ちゃんと付き合ったって知ったその日私は失恋して、そのまま公園に行ったの」
それが神威くんとの出会い。
神威くんとの出会いは私を救ってくれた。
そう2人に告げた。
A「神威くんは辛い時ずっと傍にいてくれた。確かに少し悪さしようとしても、私の前ではそれはしなかった。言えばきちんとルールを守ってくれた」
そして神威くんはどんな時でも笑顔を絶やさず、私を受け入れてくれた。
私の居場所を作ってくれた。
A「本当に本当に、神威くんは私にとっての恩人なの。確かに神威くんはヤンキーで、喧嘩もたくさんしてるよ。でも、それでも私は彼を信じてるし…」
私は立ち上がって2人の顔を真っ直ぐに見つめた。
胸を張って強く言える。
A「誰を敵に回そうが私はいつだって神威くんの味方だ。そして私は────────神威くんが好き」
言いたいことをようやく言えた。
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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時