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昨日は失敗に終わり私には人を尾行するのが下手と解った。
もちろん、嘘もだ。
なのでここは1つこうした。
「せんぱーい!なんですかー!」
「やあやあやあ、きりたん」
「もぉ〜久しぶりに連絡くれたと思ったら彼氏の事なんてぇ〜…ぶっこ---」
「ケーキ食べまするか!?」
「わーい!食べまする〜!」
“まする”て…。
いや、でもこの子は出来る子だから何か収穫があるんじゃないかと思ってかけにでた。
嫌いだけど。
目の前で美味しそうに私のケーキを食べるこの子は高校の時の後輩できりちゃんと呼ばれている。
ふわっふわのレースにパステルで統一された服装。
ゆるく巻かれた髪は綺麗に栗色に染められている。
黙ってたら人形の様に可愛い。
そう、黙っていれば。
「この人が彼氏さん?…ふーん…またイケメン?」
「たまたま」
「彼氏いらないって言ってたのに…」
「そ、それもたまたま…」
「たまたまの言葉の意味わかってます?」
プラスチックのフォークを私に突きつけて睨んでくるきりちゃんに私はマグカップで口元を隠した。
あぁ、コーヒーが身にしみる。
早く終わらせたい。
「ポアロ…ポアロ…ぽあ…あ、ここだ」
A手書きの地図を頼りにきりがポアロへ行くとお店の前で丁度安室がほうきとちりとりを持ってお店から出て来るのが見えた。
小さく微笑むときりは小さく息を吐いてキョロキョロしながらおぼつかない足取りで安室と距離を縮めていく。
そして声が届く距離に入るとあのぅ〜ときりから安室へと声をかけた。
「すみません、ポアロという喫茶店はここであっていますか?」
「はい、ここは喫茶店ポアロですよ」
「良かった〜!友達にすすめられて来たんですけど私方向音痴で…」
左耳からAの「ナイス」と言う声が聞こえた。
その声に応えるようににこりと笑い安室に案内されてきりはお店に入って行く。
いらっしゃいませ〜と言う梓の声にきりはこんにちは、と笑った。
遡ること数十分前
「これイヤホンね」
「へぇーすごーい!」
「んで、会話は全部そのイヤホンも拾うから、私は指示するからそれにそって動いて、もし無理だったら咳払いして」
「なんか、探偵さんごっこみたい!」
うん、向こうは本職だけどね。
むしろこれでも不安しかないけどね。
むしろむしろ安室さんにバレそうな予感山盛り。
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『安室さんほ ん と うイケメンですね〜』
こいつしばく
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+ちっく(プロフ) - ぬこぬこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)いくら有名な探偵でもちょっとのお色気はお約束なので安室さんにも織り込んでみました(・∀・)楽しく見て頂けるようにと投稿しているのでそのように言ってくるととても嬉しい限りです(*´ω`*)コメントありがとうございます!! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 0aa7522e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - 安室さんが冷静な目で谷間ガン見してるの想像したら腹痛いwww (2019年3月9日 13時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!!誤字脱字の指摘本当に感謝致します(´;ω;`)読んでいる方にもちゃんと理解して貰えるように誤字脱字を少なくしていきます!(;ω;´)読んで下さりありがとうございます! (2018年7月15日 10時) (レス) id: 6cb750888f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 39話に誤字がありました。「飲んだいた」ではなく、「飲んでいた」です。 (2018年7月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話に誤字がありました。「楽しうな」ではなく、「楽しそうな」です。 (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2018年7月9日 17時