12-完 全 復 活 ! ページ12
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やあやあやあやあ!
自分の部屋は最高だね!!
嗅ぎなれた部屋の匂いに落ち着くこの空間!
最高だよ!!
そう!
実に---
「最高です…まるで天にも登る気分です…はぁ…いい匂いだ…」
「くっっっっっっ!!!!」
ギリィィィィ!と唇を噛んで我慢する。
嫌がらせのつもりで買った10kgの米袋2つを肩に担ぎながらその男は着いてきた。
余裕とでも言いたそうに軽々とここまで来たのだ。
それプラスシャンプーや買う予定の無かったリンス、重いもので固めてやろうとボディソープも追加。
普段ちまちまとしか買えないから本当助かるわーと笑顔で買い物カゴに入れればあら不思議。
「夫婦みたいですね」って安室さん寝ぼけやがりました。
そんなこと言ったらカゴ1つじゃ足りないぞ☆
「おら、さっさと帰れ」
「ヤクザですか?」
ペチン、とほっぺたに諭吉3人とキスさせるとAは荷物をしまいに脱衣所へ消える。
その後を安室はついて行くとAの背中に声をかけた。
もちろんAはスルー。
再度声をかけるもAはスルー。
「聞いてますか?」
「ふぎゃぁぁぁ!!」
ぎゅう、と後ろから抱きついてくる安室にAは叫んだ。
しかも耳元ギリギリに聞こえた声にAは目の前の洗濯機に飛びついた。
開けっ放しだった棚の扉を閉めて安室は下を見やる。
ギロりと黒髪から覗くAの瞳は安室を睨む。
まるでホラーだ、と笑う安室。
「セクハラもいいとこ!てめ!離せ!」
「お金はいりませんって言ったんですが」
「は?だってこれ安室さんのポケットマネーですよね?」
「ええ、お礼はお金じゃないのがいいんですが…」
「………な、なに?」
嫌な予感がする。
すごく、嫌な予感が。
くるり、と勝手に体を反転させられてAは身構える。
ドキドキするこの心臓は緊張ではない。
ゆっくりと安室がAの顔へと自分の顔を近づけていく。
それを逃げるようにAは体を反らせる。
そう、限界まで反らせる。
「そこまでされちゃうとちょっと傷付くなぁ…」
「イケメン嫌いなんですって」
「…僕はAさんの中でイケメンなんですね?」
「ですね」
「……」
「照れんなって!!腹立つな!」
顔を斜めに逸らして顔を赤くする男。
安室透!!!!
だがそんな照れた顔はきかん!
むしろどけぇぇぇ!!!
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「デート…してくれませんか…?」
「帰れ」
真顔で突き放すもこいつに効果はない。
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+ちっく(プロフ) - ぬこぬこさん» コメントありがとうございます(*´ω`*)いくら有名な探偵でもちょっとのお色気はお約束なので安室さんにも織り込んでみました(・∀・)楽しく見て頂けるようにと投稿しているのでそのように言ってくるととても嬉しい限りです(*´ω`*)コメントありがとうございます!! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 0aa7522e6f (このIDを非表示/違反報告)
ぬこぬこ(プロフ) - 安室さんが冷静な目で谷間ガン見してるの想像したら腹痛いwww (2019年3月9日 13時) (レス) id: a359276646 (このIDを非表示/違反報告)
+ちっく(プロフ) - 明里香さん» ありがとうございます!!誤字脱字の指摘本当に感謝致します(´;ω;`)読んでいる方にもちゃんと理解して貰えるように誤字脱字を少なくしていきます!(;ω;´)読んで下さりありがとうございます! (2018年7月15日 10時) (レス) id: 6cb750888f (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 39話に誤字がありました。「飲んだいた」ではなく、「飲んでいた」です。 (2018年7月15日 0時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 1話に誤字がありました。「楽しうな」ではなく、「楽しそうな」です。 (2018年7月14日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:+ちっく | 作成日時:2018年7月9日 17時