キス魔の私。【第五人格】

彼 ページ23

バーメイドは飛ばされてしまったが、庭師の方は救助された。代わりに傭兵がダメージをくらっていたが。

「残り暗号機は3台。彼なら勝てるかもしれませんね」

『あっ、庭師がダウンした』

「飛ばされますね」

リッパーさんの言う通り、庭師はすぐに飛ばされてしまった。残りサバイバーは二人。傭兵と調香師だ。

「傭兵がチェイスしてますね」

彼と傭兵がチェイスをしている。傭兵は、肘当てと呼ばれる道具を使い、遠くに逃げようとしている。しかし、傭兵は肘当ての操作ミスで攻撃をくらってしまった。

『あれ、倒れない』

「傭兵はダメージを受けてもしばらく耐えるんですよね。その間に隠れられたりするので面倒なんですよ」

『面倒ね。この前のゲームで当たらなくて良かったわ』

傭兵がダウンした。しかし、彼は傭兵の後を追い掛けていたので、すぐに傭兵は風船に縛り付けられてしまった。

「調香師も厄介ですよ」

『なんか戻れるのでしょ？』

「はい」

近くの暗号機にいた調香師が傭兵を救助しに来る。救助をする直前に香水を撒き、傭兵を救助した。彼は調香師に目もくれず、傭兵をまた追いかけた。傭兵に攻撃が当たる。しかし、傭兵は倒れずに遠くへ逃げようとしている。

「残り暗号機は２台。これなら勝てそうですね」

傭兵がダウンする。そして、チェアに拘束される。彼は写真機の方へ向かい、シャッターをきる。

「あー、厄介な」

『もしかして、サバイバー経験した？』

「してません」

しばらく経ち、調香師がまた救助に来る。
先程と同じように救助をし、また傭兵が逃げるのかと思いきや傭兵が救助されたと同時に写真世界が崩壊し、傭兵はダウンしてしまった。

『いや、強すぎ』

「私もこの能力を手に入れられれば、全ての試合で勝てますから」

『あ、はい』

リッパーさんの謎の言葉をスルーして、試合を観戦するのに集中する。傭兵がチェアに拘束されたと同時に飛ばされてしまった。

「残りは調香師ですね。多分、地下室の場所分かってますよ」

リッパーさんの言葉の通り、調香師は香水を上手く使い、地下室から逃げてしまった。

「やっぱり、完全勝利は難しいですよね」

『分かるわ』

リッパーさんは、そう言うと私に「失礼します」とだけ言い残し、何処かへ行ってしまった。



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いつも閲覧ありがとうございます。
次回作の予告を少し。次回作は人.身.売.買の話です。主に陰キャ組とジョゼを出す予定です。
因みに荘園の外の話(パラレルワールド)です。

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