いちごたちと転校生3【すとぷり】

生徒会書記 ページ46

そう思ってた時期が私にもありました

あれから、数日後、私の噂はどんどん拡大して、ついには、私の机の中に、男好き、と、書かれた付箋まで見つかった

歩く度に、噂をされるし、勇気のあるものは、私に直接話しかけてくる

さとみくん達にも、噂は広がっているのか、最近は関わることも少なくなってきた、こっちとしては、ありがたい、早くこんなのが勘違いで終わって欲しいし

例外と言えば…るぅとくんだ

あの子は、私を見つける度、こっちに近づいてくるし、私も逃げるのに必死
絶対怒られる、絶対怒られる、怖い
毎回、鬼の形相のように、近づいてくるから、自然に逃げちゃうよね、そんな怖い顔してると、誰も近寄ってこないよ！！！

ってな感じで、もう、精神もメンタルも限界になっているような気がする、あっ、精神もメンタルも一緒か、あはは(疲労)

なんて思ったら、生徒会選挙の前日
誘拐されました、目の前の人に
目の前のパープルに

「まぁ、悪い話じゃないからね？適当に座っててよ」

『私…今日委員会なんですけど…』

「大丈夫、こっちから連絡しといたよ」

『あっ、し、仕事が早い…』

そう、なーくんです
どうやら、お仕事に追われていたらしく、目の下には隈があるし、髪も多少ボサボサだし、眼鏡かけてるし

「まぁ、まず、ここでの俺との取引は口外禁止ね、喋ったら、容赦しません！」

『と、取引…？』

「取引…というか、お願い？的な感じかな、実は…書記をお願いしたいの」

『え？』

「この学校の生徒会って言うのは、投票で決まってて、票が多いいほど、生徒会長、副会長、書記、会計の順に決まっていくの」

『うんうん…』

「なんだけどね、この代になって、先生が、気合い入り過ぎてる…というか、そんな感じで、今回の生徒会のメンバー的に、誰が書記になっても、終わりなのよね」

『お、終わり…』

「生徒会の書記は重要、そう言って、聞かなくて、こうなったらって、ことで、外野から入れることにした訳、で、さとみくんの熱烈な勧めにより、Aちゃんにした訳」

『さ、さとみくんの勧めなんですか？』

「そう、さとみくん、実は、さとみくんも生徒会に立候補してて、さとみくんが、「俺、Aちゃんが書記じゃなかったら、立候補取り下げるわ」くらい言うもんだから…もう、なんというか…決定だね」

『ええ！？ちょ！』

「さとみくんを逃がす訳にはいかないから、よろしくね、Aちゃん」

と、肩に手を置かれ、にっこり微笑んだ

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