いちごたちと転校生3【すとぷり】

協力 ページ43

「はい、後、夏の間はこれ着とけよ」

と、さっき被せられたパーカーを指さす

『やだ、暑い』

と言って、パーカーを取ろうとすると

「我儘言うなって、俺の貸してやるから」

そのまま、パーナーを着せられてしまい
さとみくんに向けて、納得いかないような顔を見せても

「ハイハイ、なんも見えないなー」

と、上手く逃げられた
今更、脱ぐ気にもなれないので、そのまま着ると

「さとみくんを騙して、罪悪感はないんですか？」

後ろから声が聞こえ、振り向くと、三葉ちゃんがいた

「包帯なんて嘘に決まってます、さとみくんは優しすぎるんですよ、この嘘つき」

『嘘じゃないんですけど』

「あんたの言葉なんか信用にならない」

いつものように私を睨みつけ、冷たく言い放ち、彼女は前の席に戻った

「さとみくん！おはよう！」

「あぁ、おはよう」

私に向けた態度とは違う態度で






面倒だなぁ…
なんでこう、性格悪女しか集まらないのかな…

「あら、こんにちは、久しぶりね」

『…あー、さくらさん』

また、面倒なやつキター
まさか、食堂でこいつに遭遇するなんて

「隣座るわね」

『拒否権…』

「あるわけないじゃない」

と、彼女が私の隣に座ると、周りの子たちが、キャーキャー、騒ぎ出した
アイドルかてめぇ

「全く、人気者も困るわ」

『目立つんで、帰ってください』

「私はあなたに協力してあげようと、思ったのに」

『はぁ？』

すると、またまたちょーど見える位置から

「さとみくん！このスイーツ美味しいですよ！はい、あーん！」

「いや、関節キスになるから…」

三葉ちゃんとさとみくんの声が聞こえた
え、何、呪い？ストーカー？

「あんた、相当目付けられてんのね」

と、同情の目を向けられた

「とにかく、私はあいつを排除しようと思うの」

さくらさんは、三葉ちゃんを指さした

『なぜ』

「無駄に社交性がいいせいで、私の存在価値が危ぶまれてるの、みんな新しい方が好きでしょう？私にとっては、困るのよ」

『いや、あんな奴にさくらさんの人気は取られませんよ』

「そ、そう？」

『褒めてないです』

「1回、地獄見てきたら？」

と、私の足をヒールで力いっぱい踏まれた

『いった！！な、なんでヒールなんて！！』

ぐっと、痛みに堪えてると

「とにかく、あいつを排除するのに変わりないわ、私に協力しなさい、さもないと踏みつけるわよ」

『脅迫や！！パワハラや！！！』

圧力により協力しました

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