不機嫌 ページ41
朝から少し不機嫌になり、授業中でも、見せつけてくるし、そのままお昼になるとさらに不機嫌になった
何故かって?そりゃあ…
「はい、さとみくん、あーん」
「ちょ、恥ずかしいから…!」
何処ぞのカップルかてめぇら
そうだ、私のちょうど見える位置に三葉ちゃん達がいる
てか、仲が進歩しすぎでは…?
それに、三葉ちゃん絶対わざとそこに座っただろ
あー、気分悪い、と思って、せっかく買ったカツ丼を半分くらい残し、立ち上がった瞬間
「頂き!!」
と、立ち上がった私を椅子に引っ張りながら、カツ丼を横から食ったやつがいたので、不届き者!!と言いそうになったが、相手がなんとなんと莉犬くんだったので、ぐっと堪えた
「美味しいのに…なんで残しちゃうんですか?」
きゅるん、という瞳で見られた
『可愛いねぇ、莉犬くん』
なんとなーく、残した理由を聞かれたくなくて、何とかはぐらかそうと、莉犬くんに抱きついた
「ちょ!Aさん!!お、俺、こ、心の準備が…
!!!」
何の準備をするんだろう…と思いつつ、莉犬くんから離れて顔を見ると、分かりやーすく、顔が真っ赤になっていた
『そんな照れなくても…』
と、私が莉犬くんのマシュマロほっぺをつんつんとすると
「ッ〜〜!!酷いです、Aさん〜〜!!」
と、涙目になりながら、私が残したカツ丼を、"私が"
使ったスプーンでばくばく食べていた
これって、間接キスってやつになるのでは
と言おうと思ったけど、これ以上真っ赤になっても困るので、黙っておくことにした
『莉犬くん、よく食べるね』
「最近少し忙しいので…まともに食事とれてなくて」
『忙しいの?』
「文化祭に向けて、今から準備始めてるんです、うちの演劇部、毎年力入ってるらしくて」
『なるほど、そりゃ大変だ』
「しかも、美化委員会でも、町へのボランティア期間だとかで、早朝とか、放課後とかにゴミ拾いしなきゃいけないんです…」
『可哀想に…』
この瞬間、演劇部と美化委員会には入らなくて良かったと、改めて思った
莉犬くんとの接触のおかげで、少し元気が貰えた
相変わらず、三葉ちゃんは懲りないけど
てか、三葉ちゃん、みんなと積極的に話して、友達が増えていってる、多分、自分が何かしても、味方してくれる人を作るためだろう
計算高い…どうしよう…
本当に厄介な人に目をかけられた
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あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時