いちごたちと転校生3【すとぷり】

寝起き ページ40

はぁ…と思いつつ、今日も登校した

前からの視線が痛い、勿論犯人はあいつ
きゃー、見ないでー(棒)
そんなに見つめられたら、照れちゃうわー(棒)

ガララッ

っと、どうやら扉が開かれたようなので、その視線から逃げるように、扉を見ると

さとみくんが寝癖ましまし、服をだらしなく着て、登校してた
私は咄嗟に、頭の中で
うわっ…まじ…？ありえないわぁ…(辛辣)
と、失礼なことを思った

すると、いち早く、それに反応して
三葉ちゃんは、扉の方に向かっていった

「おはよー！さとみくん！って、どうしたの！？その髪！？」

さとみくんの近くによって、初めて寝癖に気付いたように見えるが、嘘だゾ、あいつちゃっかりくし持っていってるゾ

「あー、ごめん、ちょっと、寝坊しちゃって」

ここで、苦笑、そう言えば、あの結婚式以来、さとみくんのファンが増えてるらしく、このクラスの女子ほとんどがさとみくんのファンだ
そして、自然に聞こえてくる

「はー…今日も、さとみ様の笑顔眩しい…」

苦笑でしたけどね

「そうねー！今日も、髪型イケてるわ！」

え、大丈夫？目、ある？寝癖でボサボサよ？
お世辞でもいいとは、言えないよ？

「今日も、バッチリと制服決まってるわ！」

いや、さとみくん、めっちゃだらしないですけど…
何なん？お前らの目には、美化フィルターでもかかってるの？

カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

『えっ…？』

「はぁ…これこそ、寝起き…さとみ様の寝起き姿…ボサボサ髪…いつもは整ってるからこそのギャップ…きっといつも、頑張って整えてきてるのね…素敵…そして、だらしない制服、急いで着てきたのね、第1、どころか、第2、第3ボタンまで開けられてて、えろい…素敵だわ…はぁ！鎖骨…あそこで寝たい…私…生きてて良かった…」

と、私の後ろの子が、目を輝かせて、連写していた
いや、さっきのやつとは違って、美化フィルターは、入ってないが、別のフィルターが入ってる気がする…
何より、熱狂的すぎる愛…

参りました…

忘れていたが、さとみくんの様子を見ると、扉にはいない、おや、と思うと

「い、痛くない…？」

「いや、全然」

前から声が聞こえた、どうやら、ファン(？)の声を聞いてるうちに、移動したらしい、そしてさとみくんは席につき、三葉ちゃんが整えていた
こちらをちらっちらっ見ながら

見なくていいから、お前がアピールしたいの分かったから、こっち見んな

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