いちごたちと転校生3【すとぷり】

化けの皮 ページ39

さとみくんのおかげで、お腹が脹れて、教室に戻ると、前の席の奴が

「お！戻ったか！！！体調はどうだ！！！！心配したんだぞ！！！」

『心配してるなら、声のボリューム抑えろや』

と、毒を吐いてると、何故か、視線が痛い
見てみれば、1番廊下側の席から、時雨さんがこちらを見ていた、すごく、悪意のある目で

あれ、私恨み駆られるようなことしたっけ
と考えると、逆に前から、こっちはもう、強い、嫌悪オーラが来た、それは、前の小石も気づいたみたいで

「君！！どうやら前の人の恨みを買ったみたいだな！！」

『うるせぇ』

見てみれば、三葉ちゃんがこちらを冷たい目で見ている、だが、さとみくんが席に座ると
さっきの顔から一転、笑顔になって、さとみくんに話しかけていた

これは…また、面倒事になりそう…

そのまま、放課後になると、彼女、三葉ちゃんが厳しい顔でこちらに歩み寄ってきた

「あの、少しいいですか」

『はい』

「さとみくん、自己紹介で言っていましたが、彼は広報委員会です、保健委員ではありません、それ、分かってますか？」

『分かってますよ』

いきなり、話しかけられたと思ったら、厳しい口調で、私を説教するかのように、話し続けた

「委員ではない、彼に迷惑をかけるだなんて、人間として恥だと思いません？」

『…委員を偽ったさとみくんは、いいんですか？』

「彼は、人助けをしたまでですよ」

え、なにこれ、体調悪くなった、私の責任なの？
元はと言えば、自業自得だが…

『あの…私は別に、さとみくんに助けて欲しいなんて言ってませんけど』

「はぁ…単刀直入に言います、演技がわざとらしいんですよ」

『え？』

一瞬、何を言ったか、分からなかった

「さとみくんに構われたいからって、必死ですか？見苦しいです、では」

と、彼女は、去っていった

…

衝撃だ、こういうタイプは、見たことがない
絶対、こいつさとみくんと関わったら、いちいち、ネチネチネチネチ言ってくるタイプだ

やばい、こういうタイプが1番イラつく…！
てか、お前、全然性格違うやん！
皆の前では、明るいやん、今冷酷だったよ

演技がわざとらしいって、演技じゃないし…
構ってほしい…てことは、私とさとみくんが仲いいって言うことを知ってる、ってことよね
私がお前に嫉妬してるって、思ってるのか？

いやぁね！残念だけどね！まだ、嫉妬してませんから！

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