購買のパン ページ38
ぐーっ…
やばい…遠井さんにあの後、絡まれ続けたせいで、昼食を食べていない、活力が出ない
「なんだ!元気がないな!!!」
『うん、調子悪いから、前向いて』
「悩みか?聞いてやろう!!!」
『違うから、関わるな』
とまで言えば、彼女は、前を向く
全く、うぜぇやつが前になった…
かと言って、そいつの前も、別の意味で気になる
「さとみくん…ごめんね、教科書まで借りちゃって」
「いや、いいよ、転校生はないの当たり前だしね」
「ふふっ!ありがとう!」
と、仲良さげに会話をしているのが、嫌でも耳に入るのだ、あれ、敬語抜けたな
隣の人との交流学習でも、隣いねーよ…と思いつつ、机にうつ伏せていると
「せんせー」
と、さとみくんが、急に立った
「雨宮さんが、体調悪そうなので、保健委員の俺が連れてっていいですかー?」
ん?
クラスに違和感が走った
私は、覚えている、さとみくんが、広報委員会所属だと言うことに、ただ、誰一人として、さとみくんが、保健委員会では無いと、言えない
なぜなら、クラスで1番目立たない、石田くんだからだ、それに広報委員会は少しマニアック
石田くんも、言いずらそうにキョロキョロしている
さとみくんは、それが隙だと思ったのか、私の手を取った
すると、先生は違和感を覚えたのだろう、歯切れの悪そうに、
「あ、あぁ、具合悪そうだったもんな、連れて行ってくれ」
いいのか!先生!それで!
私は見事に教室の外に連れ出された、後ろに痛い視線を感じながら
さーて、私は、どこにいるでしょう
正解はー?
購買です
「お前さぁ、今度から弁当とかにすればぁ?」
と言いながら、私がこれが言い、といったパンを次々と買ってくれるさとみくん
『面倒だもん』
と買ってくれたパンを、口いっぱいに頬張る
ちなみに購買は、授業中でも使えて、よくサボりのたまり場になる
「お、このメロンパン美味しそう、新発売だってよ」
『どれだけ食べさせる気?』
「俺は知ってる、お前朝ごはんも食べてないだろ」
『え、なんで』
確かに朝ごはんは食べていない、なんでわかったの?
あれか?あの、部屋に監視カメラつけてる的な?
そういう怖いヤンデレ系な?
「失礼なこと考えてるだろ、大体お前の様子を見れば分かるよ」
『何その、長年付き添ってきた夫婦みたいな』
「あなた♡」
『お前そっち側かよ!気持ちわり!』
「酷いねぇ、はい、メロンパン」
『いや、もう、いいって…』
448人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時