いちごたちと転校生3【すとぷり】

遠井さんこんにちは ページ37

はぁ…面倒…嫌だァ…
憂鬱、もう学校行きたくない
不登校になってもいい？
なんて、病んでいると、いつの間にか昼食の時間になっていた

「さとみくん！この学校の案内してもらってもいいですか？」

「いいよー」

「ありがとうございます！！」

おっと、向こうは転校生の三葉ちゃんを案内するそうだ、ちょっとストーカーしてこ

「あ！Aちゃん！！！」

『静かにして！！ジェル先輩！！』

と、思ったら、ジェル先輩に見つかった、だけでなく、どうやら後ろに可愛い女の子を連れている

『ジェル先輩、彼女作ったんですか？』

「え？彼女？」

『ほら、後ろの』

と、後ろの可愛い女の子を指すと、その子は何やら俯いている

「え、遠井さんが彼女？笑わせないでよw」

『おい、失礼だぞ』

女の子になんて事を…ジェル先輩に構ってくれるいい人なんて100万人に1人なのに…

『ていうか、さっきから俯いてますけど、どうしました？』

「本当だね、遠井さーん？どうしたのー？死んじゃったー」

『んなわけねぇだろ』

ジェル先輩が目の前で手を振っても、彼女は全く反応しない、私も心配になって、彼女に近づくと

「か」

『「か？」』

彼女は、いきなり第一声を発した、思わず、2人で繰り返してしまった

次の瞬間、彼女は、私の手を取り、目を輝かせて
私の目をしっかりと見た

『わっ！！！』

「可愛い！！！！！え、何この子！！！ジェル、なんでもっと早く教えてくれなかったの！」

予想外の言葉だった、か、かわいい…？
私が…？誰かと間違えてる…？
お世辞でも、顔が良いとは思っていない、普通より少し整ってるかな、ぐらいだから、褒められるのは慣れてなかったし、こんな反応をされるとは…

「ジェルから、口の悪いチビって、聞いたからどんな子だと思ったら、めっちゃ可愛いじゃん！」

『ジェル、後で校舎裏な』

「ちゃいますやん！！！」

彼女は、私の手を離したと思うと、いきなり、私を手に持って抱き抱えた

『えっ！ちょ！！』

「軽っ！あ、ごめん、申し遅れちゃったね、私、あかねって言うの、みんなからは遠井さん、遠井さん、言われてるから、遠井さんでいいよ」

『なんで、遠井さん…？』

「ちょっと、あの、バカが」

と、ジェル先輩を指さした
彼ならやりかねない…

「酷くない？てか、遠井さん、Aちゃんにすっかりハマってるやん」

「Aちゃんって言うのね、名前も可愛い！」

どうやら、私は遠井さんに気に入られたようで…

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