生きてるっていいね ページ32
あの後、兄は帰った、泣きながら
いや、私が泣かせたのではない、勝手に泣き出した
そう、勝手に
兄が来るまで、気持ちが憂鬱だったのに、やっぱり人の明るさ、元気って本当に力になる
だからといって、私の腕が治る訳では無いし、足だって、あの時よりはマシにはなったが、美咲ちゃんに蹴られて、少し痛みを感じる
人間の体って不便だな、と思っていると
ガラッとまた開かれた
ノックしろや、と思っていると、いつの間にか、抱きしめられていた、え、こ、この、甘いスイィーティーな匂いは…!
「Aさぁぁぁぁぁぁんんんんんんんんん」
莉犬くんだ!そうだよね、将来を分かちあった仲だもんね(勝手に)
すると莉犬くんは、私の肩で荒く息をしていた、すると突然、肩にぽつりと何か、冷たいものが落ちる
それが、莉犬くんの涙だと理解するのに時間はかからなかった
「生きてる…ひっぐ、俺、俺…ぐすっ」
莉犬くんは、私を抱きしめる力を強くした、正直いって苦しい、でも、莉犬くんを安心させるために、私は耐える
すると、外からバタバタと、走り音が聞こえる、見ると、るぅとくんところんが急いで来たようだ
「A先輩!!」
るぅとくんも私の近くにより、私の手や、腕をじっくりと触る
そして一言
「生きてる…!!!!」
と言って、涙を流した
「A先輩…僕…もう生きてる心地しなかったですよ!!!!!」
と、私の手を取り、るぅとくんは自分の顔に近づける、るぅとくんの涙が手に触れ、冷たいけれど、温かさのあるその涙に、なんか生きてる心地を感じた
「お前ら正直言って…っ…きしょいよ…っ…」
と、ころんは、厳しい言葉を投げかけてるようだが、安心して欲しい、いつものツンデレである
『ハイハイ、ありがとうね、ころん』
「マジきっしょいからァ!!!」
と言いながら、こっちを涙目で見るころんは、素直じゃないな、と本当に思う
すると、ドタバタ、なーくんとジェル先輩が走ってきた、なーくんとジェル先輩はは私が生きていることを確認すると
「俺、泣かないもん…」
「もう泣いとるやん…」
「そういうジェルくんだってぇ…」
と言い、2人で抱き合って泣いていた、いや仲良しか…
あれ、そう言えば、彼は…
「さとちゃんはね、きっと後悔してると思う、だからさ、夜きっとこっそり来ると思うの、今日夜遅くまで起きてみて?」
と、私の目を見て、泣きながらなーくんは、言ってくれた
いや、あのね、嬉しいけどね、君たち泣きすぎ
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あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時