どこまでも正当化 ページ29
一般ピーポーのほとんどが、ここから出て、さっきまで、人ぎっしりだった、結婚式場が、がらーん、となっていた
もちろん、みさきちゃんとかさとみくんの家族たちは、まだ捕まってるし、美咲ちゃんのお母さんに対しては、口にガムテープ…大丈夫?一応偉い人でしょ?
「はい、全員出したよ」
ジェル先輩がそう言い、扉を閉めると
「何する気…!?そいつらを出したって、あいつがいきなりカッターキャーしたって、言いふらすに決まってるじゃない!」
「その心配ならいらないと思います、うちらの組長が今、向かってるんで」
えっ…なーくん何する気…?
ななもりまじっく(物理)?
「そんなことより、Aの腕の傷はどう説明する気だよ」
「……別に自業自得じゃない、てか、そもそも、そんな冴えない女のどこが好みなのよ!」
と、私の方を指さした
冴えない女…?自分がよく分かってますよ!ばーかばーか!
「あいつがここに来なけりゃ、腕の傷がつくことはなかったし、私は、正当防衛をしたまでよ?なぜ、皆して、あの女を庇うの?本当に意味がわからない」
「普通、ここは、美咲ちゃん可哀想!でしょ?私の進歩を邪魔したのはそっちよ、私は、悪くない」
「てか、そんな腕の傷ついたら、もう治んないでしょ、治ったとしても、跡は消えない、そんな汚い腕のやつなんて「黙れよ!!!!!!」」
さとみくんが、大きな声で叫ぶ
「お前…お前ほんと最低だよ!!なんだと思ってるんだよ!自分は悪くないって…そんなに自分を正当化したいかよ!」
さとみくんは泣きながら訴えた
私は、傷つけた本人に、汚い腕とか言われて、怒りが込み上げてくると同時に、さとみくんの援護になんか泣きそうになると
隣にいてくれた莉犬くんが、ふわっと抱き着いた
あ、莉犬くんの匂い、とても甘い匂い
「大丈夫…あんな奴の言葉なんて真に受けなくていいよ、俺はAさんのこと大好きです」
ひぇっ…包容力…
好き、結婚しよう、莉犬くん(真顔)
「事実じゃない!」
「そういうこと言ってんじゃねぇよ!」
「Aがどれだけ!あいつは平気な顔してるけど!この場の誰よりも辛くて逃げたい気分だよ!」
さとみくんの言葉が身に染みる、別に辛いって感じてるわけじゃなかった、本当に平気、なはずだった
でも、でも、そんな私の心とは裏腹に涙は流れる
違う、平気、別になんとも、傷ついてなんかないし
傷ついて…なんか…
「分かってるから」
そう言って莉犬くんは抱きしめる力を強くした
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あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時