検索窓
今日:26 hit、昨日:4 hit、合計:345,692 hit

ギリギリ ページ26

いつもならバンバン出てくる、煽りも、威勢も
流石の、美咲ちゃんの行動に、何も浮かばない
それどころか、流れる自分の腕の血を見て、くらくらして、意識が曖昧になる

怖い、鳥肌がたつ、意識が飛んではいけないのに、とっくのとうに限界になっている精神が耐えきれない、眠くなってきたその時

「離せ!離せよ!!!」

さとみくんの声が聞こえた、彼は必死に自分より背の高い警備員に抵抗する
きっと怖いはずなのに、そう考えると、眠気も覚めてきて、私は腕から流れる血を止めるため、知識もないけど、必死に切られたところに手を当てる

血に耐性がないため、何度も吐き出しそうになるけど、そこは根性で頑張った

「これくらいでへばってないでね?次はあんたの番よ」

と言って、私の手に無理やりカッターを持たせ、カッターの刃を自分の、白くて綺麗な腕に近づける

「ほら、思う存分切っていいのよ?今までの恨みを、さぁ!」

と、自分の腕を切るように進める美咲ちゃん
こいつにサイコパス診断テスト受けさせたら、100%になるのかなー、と余裕の無い頭で考えて

『切るわけないでしょ…!』

そう言い放った、お前と一緒はごめんだ
と思い、美咲ちゃんを睨むと

「ふーん、自分で切るのもつまんないし、じゃあ、無理やりやらせるしかないわね」

といって、彼女は再び私の手からカッターを奪い取り、私の腕を切った

『いたっ…』

「我慢の限界になったらいいなさい、それまでやめないわ」

と言って、美咲ちゃんは切るのが楽しそうに、私の腕をどんどん切っていった、その勢いにも、痛さにも、血の量にも見るのが限界になって、私は霞む景色に思わず、倒れる直前、暖かい何かに私は包まれた

「はぁ…はぁ…A…」

それは、警備員に捕まっていたはずの、さとみくんだった、優しい香水の匂いがして、とても落ち着いた
さとみくんは必死に、私の血が流れる腕を自分の高級そうなタキシードを使って、必死に、止血しようとしていた

「何してるの!!早く捕まえなさい!!!」

美咲ちゃんが警備員に対し声を荒らげるが、警備員は応じるつもりがないというか、ただそこに突っ立っているだけだった

「大丈夫…警備員は何もしてこない」

と、さとみくんが安心させるように優しく言ってくれた、さっきまで、恐怖でいっぱいだったが、今では謎の安心感があり、人ってすげー、と改めて感じた

さとみくんは、私の様子が落ち着いたのを確認し、ゆっくりと目の前の相手を見て、立ち上がった

ななもりまじっく→←血に濡れた結婚式



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (192 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
448人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。