食堂で ページ9
「いや、全然!こんだけ人が多いから探すの大変だったけど、髪が特徴的だからすぐ分かったよw」
『え、それってちょっと貶してません?』
「貶してないよーw」
と、彼は笑いながら私の横の席に座り、親子丼を机に置く
私も、オムライスを置き、手を合わせて、いただきます、と言おうとした瞬間
「あー!ちょっと待ってよ!一緒に言おうよ!」
高校生にもなって、子供か
とは思ったが、やはり会って1日も経ってない人にそういう言葉は言わない方がいい、うん
てか、こんな感じだけど、会って1日なのか
さとみさんの、トーク力がうまいのかなぁ…など考えながらさとみさんが、準備が出来たのを確認して
『分かった、じゃあせーのっせーで』
「『いただきます』」
一緒に言った後、改めてオムライスを見たが、凄く美味しそうなオムライスだった、卵はふわふわで上にデミグラスソースがかかっていて、高級料理店にありそうなくらいのオムライスだった。
私は試しに1口食べてみると…
『うまっ』
また、思わず口に出して、しまった。
いや、仕方ないそれほど美味しかったのだ
多分、私の親のオムライスより美味しいと思う(失礼)
そうすると、隣から笑い声が聞こえた
隣を見ると、親子丼には一口も手をつけずずっとこちらを見ていた、さとみさんと目が合った
『な、何してるんですか…親子丼に手もつけずに』
「いやぁ〜?すっごいキラキラした目で、オムライス見てたから、気になっちゃって、どう?美味しい?」
と、首をこてっとする、さとみさん
『お、美味しいですよ』
「ん、それなら良かった、じゃあ、ひと口ちょーだい」
と、口を開けて待っているさとみさん
なんで、口を開けて待ってるんだ?欲しいならとればいいのに
あ、もしかして…
「あーん、してよ」
と、口を指さしている彼
まじかぁ…え?そんなあーん、するほど関係深かったっけ?今日会ったばっかりだよね?
積極的すぎない?ねぇ?
いや、まだ解決策はあるはず!
さとみさんのスプーンを取れば…!
「取らせないよ?」
と、後ちょっとで取れそうだったスプーンを取り、私の解決策を潰す、ニヤリと笑ったさとみさん
いや、こうなったらいっそ腹を括るんだ私!
そう、大丈夫!あーんなんてたいしたことない!
いける!
仕方なく自分が食べたスプーンを取って、仕方なく1口すくって、仕方なくさとみさんの口に近づけた
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こんこん - 大好き、愛してる、いろんなとこで吹いた、これ読むの二回目で飽きない、、、。 (2022年8月4日 14時) (レス) @page19 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ - ころんくんのキャラ、、 (2020年8月19日 13時) (レス) id: bbb263e4a6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - キツネさん» ありがとございます!楽しんで読めるような作品になるよう頑張ります! (2019年7月14日 15時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
キツネ(プロフ) - うへへ← 続編も見ます! (2019年7月14日 7時) (レス) id: 91423e107c (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - クリンさん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2019年6月12日 19時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年5月8日 16時