いちごたちと転校生【stpr】

隣の席のさとみくん ページ5

何だかんだ､今授業中
今日は転校初日なので、教科書などはまだ配られていない､なので、隣の席のさとみさんと､机をくっつけて教科書を見せてもらってる

今は、4時間目数学だ、これでも頭はいい方なので、ちゃんと内容は理解してるし、ノートもきちんと、とってる。運動がダメなぶん、勉強で点を取らなきゃいけないので、授業は真面目に受けてる。

とは、言っても人間集中力の限界と言うものがありまして…ちょっと、授業に飽きてきたのでちらっと隣を見ると…

｢すー…すー…｣

寝てる…！？え！？まじで！？
いや、びっくりした、さっきからまったく動かないとは思ったが、まさか寝てるとは…
一瞬、先生にバレてないかな､などと思ったが、隣の私が気づかないくらいだから､もちろん先生も気づいていない

とは言っても、なんでそんな､堂々と寝れるのだろうか､私の場合、授業に遅れるのが怖くて寝るに寝れない、いわゆる心配性だ。

思考が理解できない…と思いつつ、せっかく寝てるのだから、ちょっと顔でも観察してやろう､と思った。

隣の席の、さとみさんはいわゆるイケメンだ、顔が整っている、それにピンクの髪が凄い似合っている、すごく個人的だが、ピンクは男性に似合わない色ランキング、1位だと思っている。勝手に。
あ、よく見ると、左側アシンメトリーだなぁ。

と、ノートをとりながら、チラッとさとみさんを見て顔や髪型の観察をしていく。

そういえば、さとみさんはよく萌え袖をする、いや、まだ出会って数時間だけど、彼はいつも萌え袖だ､好きなのかな､それとも女子ウケ狙ってんのかな…
いや、彼に限ってそれはないな
そういう、性格じゃなさそう､分かんないけど

キーンコーンカーンコーン

あ、チャイムだ、観察をしているうちに終わっちゃったな

その後、学級委員が、気を付け､礼の号令をかけ､お昼の時間になる。

とりあえず、筆箱にシャーペンを閉まったり､ノートを片付けたりすると､隣から

｢ふわぁー…よく寝たぁ…｣

うわぁ、まったく悪気がねぇ

｢あっ、雨宮さんごめんね、俺昨日夜更かししててさ…ちょー眠かったんだよねぇ…｣

『そうなんですね、別に気にしてないからいいですよ』

実は、めちゃくちゃ気にしてた上に顔面まで見てたことは黙っておこう､第一印象って大事だから

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