隊長 ページ32
ジェル先輩遅いな…
と、靴箱でジェル先輩を待っていた
というか、なーくんの言っていた、オレンジのものをつけてる子に気をつけて、とは、どういうこと?
私、何かしたっけ…
「あなた、雨宮Aよね」
考え事をしていると、ふと後ろから凛とした声が聞こえた
ばっと、振り向くと、そこには橙色のロングヘアが夕暮れとあわさってきらきらと輝いている美しい女の子がいた。
『そ、そうですけど…』
そう答えると、彼女はニヤリと笑った。
なぜだか、分からないけど、その時凄く寒気がして、今すぐその場を立ち去りたかった。
「ふーん、あなたが例の…」
そう言うと、彼女は私の近くにずかずかと近寄ってきて、私の顔をまじまじと見た
彼女の顔は、近くで見ても凄く美しく、彼氏の1人や2人いそうな顔だった
「顔は、まぁまぁじゃない、別に可愛くも美しくもない…こんな子が、本当にジェルくんの彼女なわけ?」
「間違いないはずです、隊長、同一人物です」
と、彼女の後ろから、オレンジ色のピンをつけた小柄な女の子が出てきた。
「私も見ました」
と、違う方向から、今日ジェル先輩が泣かせたはずのオレンジのカチューシャをつけてるショートカットの子が出てきた。
『え…?は…?』
困惑気味、なんで彼女がここにいるの、とか、隊長ってなんのこと?とか、こいつらいきなりなんなんだよ、とか言いたいことは沢山あるけど、何から言っていいのか…
「ふーん、気に入らない」
『いたっ!』
隊長と呼ばれた子は、私の腕を突然強くつかんだ
「私より顔が悪いくせに、なんでジェルくんと付き合ってんの?」
『うっ!』
さらに力を強くしてきた、やばい尋常じゃないくらい痛い
あざで残りそうなくらいだ
「どんなものか、見てきたら、とんだよわっちいやつじゃない、こんなやつより私の方が相応しいんだけど?」
と、私も好きで付き合ってるフリしてるわけじゃない!と、言いたくなるけど、その言葉をぐっと飲み込むと、腕から手を離したと思ったら、足を蹴ってきた、いや痛いって!!
「まぁ、今日のとこはこれだけで許してあげる、だけど明日から覚えておきなさい?あなたが、ジェルくんと別れるまで続けるから」
「まぁ、一応聞いておくわ、あなたジェルくんと別れる気は?」
『ないです…』
と言うと、また足を蹴ってきた
それも、痛いところを
私が痛みに苦しんでいると
「あははははっ!!いい気味!」
と、小柄な女の子が言った
まじあいつ潰す(真顔)
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こんこん - 大好き、愛してる、いろんなとこで吹いた、これ読むの二回目で飽きない、、、。 (2022年8月4日 14時) (レス) @page19 id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ - ころんくんのキャラ、、 (2020年8月19日 13時) (レス) id: bbb263e4a6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - キツネさん» ありがとございます!楽しんで読めるような作品になるよう頑張ります! (2019年7月14日 15時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
キツネ(プロフ) - うへへ← 続編も見ます! (2019年7月14日 7時) (レス) id: 91423e107c (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - クリンさん» リクエストありがとうございます!了解しました! (2019年6月12日 19時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年5月8日 16時