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次の日、昨日彼に貰ったお茶と
自分で作ったお弁当を持っていつもの場所に行った
お昼ご飯を食べ出して10分
いつもなら、もう来てる時間なのに
来ないか、昨日お母さんに関わらないようにって言われたんだもんね
お弁当を自分の隣に置き、膝に顔をうずめた
玲於「遅くなっちゃった」
貴女「……」
玲於「先生に呼び出されちゃって」
貴女「なんで?」
玲於「提出物出してなかったから!」
貴女「じゃなくて、なんでここに…」
玲於「ああ、昨日Aちゃんのお母さんに言われたやつ?」
貴女「うん」
玲於「お母さんには悪いけど、学校で一緒にいても別にバレないじゃん?」
貴女「ごめんね、お母さんが変なこと言って」
玲於「んーん!びっくりはしたけどね」
貴女「だよね、お母さんも私も変だから」
普通じゃないもん
玲於「お母さんがあんなこと言うのに理由があるんだよね?」
貴女「私だけ幸せになっちゃダメなんだよ」
玲於「どういうこと?」
貴女「友達と仲良くするのも、彼氏を作るのも、全部だめなの。だから、私は1人がいい。お母さんに何も言われなくてすむから」
玲於「そんなの…」
貴女「だからさ、もう私のとこに来ないでよ。バレたら、ほんとにあなたにも何をするか分からない」
玲於「俺は大丈夫だよ。前も言ったじゃん、俺が勝手にいるだけだって」
貴女「迷惑なの!」
玲於「……」
貴女「あ…えっ、と、だから」
玲於「そっか、Aちゃんが迷惑って思うならしょうがないね。ごめんね、気づかないで」
彼は申し訳なさそうな笑顔を見せながら、頭をポンポンとして立ち上がった
どんどん背中が遠くなってく
貴女「あ…れ、何で」
涙なんか、出るの
何で…っ
必死に涙を止めようとすると
ぎゅっと後ろから抱きしめられた
貴女「…っ」
玲於「何で泣くの」
貴女「…分かんな、っ」
玲於「ほんとに俺がいて迷惑?」
貴女「迷惑、だもん。、お母さんにバレてほんとに佐野くんと一緒に入れなくなった、ら、嫌だ」
玲於「Aちゃん…」
貴女「…ひ、…っく」
そのまま彼の腕の中でしばらく泣き続けた
今だけ、今だけでいいから
彼と一緒にいることを許してください
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佐野冬美(プロフ) - 美紀さん» いつもコメントありがとうございます!まだまだ暑さ続いてますね(汗)お互い気をつけていきましょう!! (2019年9月3日 21時) (レス) id: b1af427d4d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高です最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね (2019年9月3日 16時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐野冬美 | 作成日時:2019年8月30日 22時