関西の姫 (ページ26)

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休養4 ページ26

1年間のお休みに入って私は本当に普通の女の子として生活した

学校も流星と晶哉と通っていた芸能の学校を辞めて

普通の高校に転校した

それからの日々はとても楽しかった

最初はもちろん転校先のクラスメートたちはびっくりしてた

でも多くの生徒は明るく迎え入れてくれた

もちろん陰口とかは多少あったけど

私が今はもうジャニーズとして活動してないと分かると何も言ってこなくなった

仲の良い友達もできた

『Aー、今日放課後皆んなでカラオケ行くんやけど
Aも一緒に行こ！』

「うん！」

『A歌上手いからなぁ』

「まぁ、歌うこと楽しいし、好きやからさ」

『はよ行こ！』

「うん！」

放課後友達達とプリクラを撮って、カラオケに行って、夜遅くまで遊んで怒られたりもした

彼氏だってできた

あんまり長続きはせんかったけど、笑

そんな普通の日々が楽しかった

休養して1年が経とうとしてた

休みの日、友達と人気のカフェに行った時

(ねぇ、あれ白蝶Aじゃない？)

(え、ほんとだAちゃんだ)

(最近見ないと思ってたけど、辞めたって本当かな？)

(いや、でもwebにはまだ名前あったよ)

同じお店に居たジャニーズファンの人の会話が聞こえてきた

『…Aはさ、もう戻らんの？』

「、え？」

『ジャニーズ、戻らんの？』

「私は…まだ、悩んでる」

『…うちな、Aにはジャニーズ辞めんといてほしい』