めんどくさい恋 (ページ3)

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「なんで…」

父「だって、こうでもしないと
お前、絶対行かないって言うだろ。
Aだけ残して大阪に
住むことになる俺と母さんの
気持ちも考えてくれよ…な？」

「っ…」

そう言われると嫌だとは言えない。

バイトもしてない世間知らずの
高校１年生がいきなり
一人暮らしするなんて、
親にとっては不安の塊だろう。

でも、それでも、納得できてない私は
お父さんに返事をせず、
自分の部屋に戻って行った。

部屋に戻って開くトーク画面。

律ちゃんだ。

律ちゃんは私が大阪に行くって知ったら
どう思うのだろうか。

律ちゃんは私と違って友達多いし、
気にしないかな。

むしろ、私なんていなくなって
良かったとか思われるんじゃないか。

高校の進学の時だって律ちゃんと
同じ所に行くって言ったら
ちゃんと自分で決めないと後で
辛いよって怒られた時があった。

その時、私は律ちゃんがいるから
大丈夫だと言った。

そしたら律ちゃんは
じゃあ一緒に頑張ろって笑ってくれた。

あぁ、あの時の律ちゃんの言葉。

ちゃんと聞いておけばよかったのかな。

「律ちゃんと別れるのが辛いっ…」