検索窓
今日:8 hit、昨日:16 hit、合計:24,985 hit

26 ページ26

靴を履いて外へ飛び出した。



藤「北山、北山っ…!」



もちろん外の文化祭の出し物にいる訳もなく
門の外へと視線を向けた。





その時だった。



?「いた…!!」



後ろから肩を掴まれて振り返った。



そこには、大量の汗を流した


二階堂くんの姿。



藤「あ、二階堂くん…!」


二階堂くんなら少しは知ってるかも、少し安心感が浮かんだ時だった。



二「北山先輩に何したんすか…!」



二階堂くんから思いもよらない言葉が聞こえてきて、つい固まる俺。



二「何したんだって聞いてるんです…!」


獣のような目に、つい目を逸らしてしまった。



藤「…ごめん、よく分かってない…」



焦った姿の二階堂くん。



ただの友達なんでしょ?


なのになんでそんな悲しそうな顔するの?




藤「二階堂くんは…

ほんとに北山の友達…?」



二階堂くんは眉をひそめた。



二「何言ってるんすか、北山先輩の言葉信じてないんすか?」



二「前見ました。2人が保健室の前でキスしてるの。
言いふらす気もありません。
そういう偏見も持ってません。
ただ、付き合ってるならなんで悲しませたんですか!
なんで泣かせたんですか!?

北山先輩…!悲しそうな顔して…!!」





二階堂くんの肩を掴む手が段々と力が無くなっていく。




藤「北山を、信じる…」




二「俺は…

北山先輩が好きです…!」



藤「えっ…」



二「でも一方的な片想い…


嫉妬心も芽生えますが、
それ以上に藤ヶ谷先輩の隣にいる時の

北山先輩の笑顔がすごく好きだった…



なのに…!



あんな北山先輩の泣き顔見るくらいだったら、
俺が北山先輩のそばにいます。

好きな人の言葉すら信じられないような人に
恋人なんて語る資格ありませんから!」




二階堂くんは走り去ってしまった。



俺はただ呆然と、二階堂くんの言葉をリピートするばかりだった。




立ち尽くす俺は、随分と遠くに行ってしまった北山と、
胸に刺さった二階堂くんの言葉と
引っかかる玉の発言を、何度も繰り返しながら、ボロボロと涙を零して歩いた。



この門の外は、もっと広い世界が待ってる。



この外に行ったって、当てずっぽうじゃダメだ。



ただ、俺は…



二『好きな人の言葉すら信じられないような人に
恋人なんて語る資格ありませんから!』



何を信じればいいのか、わからなかった。

27→←25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
279人がお気に入り
設定タグ:藤北 , BL , Kis-My-Ft2
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なこ - こんにちは。この小説を読んだものです。藤ヶ谷くんと北山くんに没頭してしまいました。玉森くんと二階堂くんの三角関係がどうなるのか楽しみです!作者の人物構成がとても面白いですね〜!楽しみに待ってます!応援してます。 (2022年3月13日 10時) (レス) @page38 id: 794528905b (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが読みたいです! (2021年8月24日 0時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが見たいです! (2019年11月17日 1時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:玉森海叶 | 作成日時:2019年1月5日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。