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教室を飛び出す。



走り出す俺をみんな横目にうつした。



俺は藤ヶ谷に何を求めていたんだろう



「北山、どうしたんだ?」



「玉!なんで北山を怒らせた!」




俺が想像してたことは、きっとこんな感じだった。




どんな時でも、俺を1番に信じてくれてる。




そう思ってたのは、俺だけだったの?




懐かしい保健室を通り過ぎて、がら空きの校門を目指す。




その時だった。




?「北山先輩!」



誰かの声に、ふと足が止まった。



目の前は霞む。



そんな俺をみんな謎めいた顔をして通り過ぎていく。



そこに1人。



俺に近寄ってくる青年。


振り返れば、焦ったように俺を見る



北「二階堂…」









驚きながらも俺にすぐ寄ってきてくれた。


二「なんで泣いてるんですか…」



北「ごめん」



隠すように拭うけど、またぼろぼろ溢れ出す。



二「藤ヶ谷先輩ですか」



二階堂の言葉に、顔を上げた。



二「…図星ですね」


何か言いたげな二階堂だったが
聞きたくなくて、俺はすぐ言葉を発した。


北「…俺もう…ダメだわ」



苦笑いをうかべる。



上手く口角が上がらない俺を不審に思ったのか、二階堂は眉間に皺を寄せた。



二「よければ俺に…」北「ごめん二階堂」


二階堂に話したって、そう思った。
こんな汚い話、伝えられるわけない。


北「…ごめん。」



涙を零して、俺は二階堂の手を払った。



やっぱ俺にはもう何も残されてなかった。




北「もう…帰るから」



その言葉を残して、俺はまた走り出した。


二「北山先輩!!」


二階堂の声が遠くから聞こえた。


それでも足は止まらなかった。









もう何も信じたくない

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なこ - こんにちは。この小説を読んだものです。藤ヶ谷くんと北山くんに没頭してしまいました。玉森くんと二階堂くんの三角関係がどうなるのか楽しみです!作者の人物構成がとても面白いですね〜!楽しみに待ってます!応援してます。 (2022年3月13日 10時) (レス) @page38 id: 794528905b (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが読みたいです! (2021年8月24日 0時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ラブ(プロフ) - 続きが見たいです! (2019年11月17日 1時) (レス) id: 2f93b320f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:玉森海叶 | 作成日時:2019年1月5日 18時

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