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「また今日も話せなかった……」
「まぁまぁ、話すチャンスはまだあるよー!」
優しく背中を摩ってくれるあーちゃん
頑張ると決意してから1週間、全く話せずに落ち込んでいる私を励ましてくれる
「でもここまで来たら話せない気がするよ…」
項垂れて話すと少し考えるあーちゃん
「そっか〜…ねぇ、キヨに牛沢くんの事色々聞いてみよっか?その方が話しやすいんじゃない?」
「なるほど」
私が顔を上げると「よし決まり!」だなんて言って牛沢くん達と話していたキヨくんを呼び出して2人で何か話していた
少ししてから戻ってきたあーちゃん
「来月の体育祭で一緒に写真撮るってのはどう?キヨ達とみんなで撮ってからなら2人でも写真撮れそうだし、そのまま連絡先も交換出来るんじゃない?」
ニコニコと笑顔で伝えてくるあーちゃん
「それなら…頑張れるかも。ありがとうあーちゃん」
「いつでもAの力になるから頼ってね!」
優しすぎるあーちゃんにお礼を言うとちょうど授業開始のチャイムが鳴った
「牛沢くんの隣の席行かなきゃ……」
「Aファイト!」
・
キヨside
「Aとうっしーをくっつけたい?」
「しーっ!!!2人ってお似合いだと思うんだよねぇ」
「まぁ……うっしーはうるせぇ女子より静かな方が好きだと思うけど」
相談を受け何となく察してしまう
A、うっしーの事好きなのか
1年の時同じクラスだったAは静かで、目立つタイプではないけど素直だし優しくて良い奴だ
確かにうっしーとの相性は良さそうだけど、Aは結構人見知りするタイプだしなかなか話しかけられないよな…
「まだ直接話せねぇならさ、連絡先交換すれば良くね?体育祭で写真撮って送るから交換しよう、とか言えばうっしーも応じてくれると思うけど」
「なるほど!Aに伝えてみる!ありがとねキヨ!」
「おー」
ちょっと面白いことになりそうだな
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月4日 14時