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「クリスマスプレゼント。Aが可愛いって言ったの聞いててさ。開けてみてよ」


牛沢くんが差し出してくれたのは先程のショッピングモールで可愛いと思って見ていたイヤリング。私声に出てたんだ…

透明のケースにリボンのラッピングが施されていて、スルスルとリボンを解いて早速イヤリングをつけてみた

「えへへ、ありがと牛沢くん!」
「いーえ」

寒空の下なのに何故かポカポカと暖かくなれた





牛沢side

A牛沢くん今日はありがとう!とっても楽しかった!あと、プレゼントまでくれてありがとう。宝物にするね!

家に着いて直ぐに来たAからのメッセージに思わずにやけてしまう

牛沢俺も楽しかったよ。ありがとう
次遊ぶ時つけてきてくれたら嬉しいわ


「次」の話をするなんて距離詰めすぎか??と心配になりつつも送信ボタンを押した
すると可愛らしいうさぎの「ありがとう!」というスタンプが送られてきた





Aside


年が明け、あっという間に冬休みは終わってしまった。楽しかった牛沢くんと過ごしたクリスマスのことをあーちゃんに話したらキヨくんどころかフジくんとレトルトくんにも広がってしまい、冬休み中はその4人から沢山牛沢くんとのデートについてしつこく聞かれてしまった


三学期になってからも変わらず牛沢くんとは学校でもバイトでも会ってますます仲が深まったと思う
そういえばもうすぐ「あの」季節だよね……渡してもいいのかな、??


「何迷ってんの!?絶対渡すべき!」


キラキラと輝くあーちゃんの目。そう、もうすぐ来るバレンタインに牛沢くんへチョコを渡すかをあーちゃんに相談しているのだ


「手作りのチョコ渡すべきだよ!A、まさか既製品渡そうとか思ってないでしょうね」
「なんでバレてんの…」


恐るべき親友パワー。そんなこんなであーちゃんからのアドバイスを貰い私は牛沢くんにチョコを作る事にした






牛沢side


「はぁ〜!今年こそ!神様お願いします!!」
「なんの神に頼んでんだよ」

毎年恒例のレトルトの神頼み。もうすぐ来るバレンタインデーに向けて今から祈っているらしい
俺は自分にはチョコなんて無縁だと割り切って祈ることすらしてないが隣にいるレトルトは藁にもすがる思いで両手を組んでいた





ふと過ぎるAの顔。まさかな。仲良くなったとはいえ、女子からチョコを貰えるような事なんておきるわけねぇよな……

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設定タグ:牛沢 , キヨ , フジ、レトルト   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月4日 14時

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